抗日映画の主題歌だった「義勇軍行進曲
「義勇軍行進曲」は、1935年に作られた抗日映画「風雲児女」の主題歌でした。作詞は田漢[Tian2Han4]作曲は聶耳[Nie4er3]です。
1949年に暫定的な国歌として制定され、一時歌詞が変更されたりもしましたが、1982年に歌詞が元に戻されました。
■歌詞の大意
起てよ!奴隷となることを望まぬ人々よ!
我々の血と肉とで新たな長城を築くのだ!
中華民族に最大の危機が迫る
一人ひとりが最後の咆哮を上げる時だ。
起て!起て!起ち上がれ!
我々すべてが心を一つに
敵の砲火をついて進め!
敵の砲火をついて進め!
進め!進め!進め!
抗日映画の主題歌だったというのは、ちょっと日本人としては複雑な気分になりますが…おまけの豆知識ですが、田漢も聶耳も日本に留学した経験があります。
メロディーは、既にいろんなところで耳にしたことがある人も多いことでしょう。ネットで検索をかけると、YouTubeなどで演奏したり歌ったりしている動画も見つけることができますので、メロディーを覚えて歌ってみてはいかがでしょうか。
いくつか見かけた動画の中で1つおすすめするならば…。
■初音ミク March of the Volunteers 中華人民共和國國歌
中国人とおぼしき人が、日本の人気ボーカロイド「初音ミク」に義勇軍行進曲を歌わせている動画がありました。
「初音ミク」は、コンピューターで音楽を作るためのソフト、いわゆるバーチャル歌手(?)です。人間の声をサンプリングして作られていますが、人間が直接歌っているのではありません。
日本のソフトを使って中国語の歌を歌っているので、中国人ネイティブの歌手と比べるとぎこちない部分はありますが、日中合作ぽくていいなぁと思いました。ちょっと舌たらずっぽい中国語が何とも可愛い感じです。
日本のボーカロイドに中国語の歌を歌わせるのはかなり大変だったのではないかと思います。
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