声調練習メニューをまぁまぁできたというあなたは…。
声調を、かなり理解できていていて、あともう少しで完璧!というところまで来ていますね。
リラックスして間違わずに発音できるようになるには、頭で理解するだけでなく、体に覚えこませることが大切です。
スポーツ選手のように、「体が完全に覚えている」「リラックスして正しい形ができる」という状態になるためには、練習あるのみです。
ぜひ、発声練習のメニューに、この声調練習も取り入れてください。
あなたが、中国語を始めてから半年以内でしたら、毎日1回とか、授業前に必ずやるとか、コンスタントに練習を続けられることをおすすめします。
軽声の高さ、置く位置は体で覚えよう
1声から4声までは、1つの音に幅があり、さらにその中で上がったり下がったり、あるいは下がらなかったりするという高低差を持ちます。
軽声は逆に、幅も高低差もなく、ただ音を「ポン」と置くだけです。
1声から4声までが直線や曲線だとしたら、軽声は点のようなものですね。
軽声の位置は「ここが正しい!」というものはなく、日本語の語尾と同じように、その人なりの話し方やニュアンス、気持ちなどによって自然と決まる性質のものです。
けれど、私たちは日本人ですから、ネイティブ中国人のように「自然に」中国語を喋るのは難しく、ある程度の法則性を見出して、それに沿って慣れていくほうが効率的です。
1声から4声の各セットの最後に、軽声を含むセットが入っています。コンビには、軽声を置く高さと似ている声調のものを組ませました。
例えば、1声+軽声なら、この時の軽声の高さは、3声が低くなった時の高さに近いです。あくまでも軽声の置き方のヒントとして使っていただくもので、軽声の置き方に迷った時の参考にしてみてください。
軽声だけを含むセットは、特に法則性を考慮せず、つられてしまいそうなものをコンビにしてみました。「ma」だけで混乱しそうな時は、同じコンビの声調を持つ単語をあてはめながら練習してみましょう。