声調セットメニューが楽勝だったあなたは…。
声調のリズム、メロディーが体の中にしっかり入っていますね。
おめでとうございます!
もともと、声調がグラつく悩みなんて持っていなかったのでは?
けれども、もしあなたが完全な独学者で、学習仲間や先生がいない場合は、安心するのはちょっと待ってください。
「楽勝!」と思えたとしても、もしかしたらあなたの声調はグラついていたり間違っていたりする可能性もあります。なぜなら、自分の声調がブレている、グラついていることに自分では気づけないことが多いのです。
自分で気づけないから正しく取れない、気づいていても正しく取れないのが声調なのです。
できれば学習仲間を作り、お互いの声調を聞いてチェックすることをおすすめします。けれども、どうしてもそれが無理な場合は、自分の発音を録音して、少し時間を置いてから聞きなおしてみましょう。
その時に、自分の発音を聞きながら、声調に合わせて指や腕を声調に合わせて動かしてみるのもよい方法です。
1声+1声なら、自分の体の前で指を横に平らにまっすぐ2回。1声+2声なら、平らに1回、右上にグッと上げる動作を1回、というふうに。
自分の声の波長と指の動作がぴったり合っていればOKです。
また、録音した自分の声を聞き返してみると、声調としては間違っていないけれど、ちょっと危ない部分を発見できることもあります。
2声の上がり方が少ない、とか、3声の下がり方が浅い、1声が平らにまっすぐ伸びていなくてちょっと揺れている、などの小さなグラつきが発見できるかもしれません。
大抵のセットはうまくできるけれど、なぜか2声+3声のセットの時の2声が1声っぽくなっている…など、自分では気づいていなかった苦手なセットを発見できるかもしれません。
中級者の方も過信は禁物です
また、声調がぐらつくという現象は現象は初級者だけに限らず、かなり話せるようになった中級者の方にも見られます。
かく言うガイド本人望月も、スピーチコンテストの練習をしていて、自分の2声にヘンな揺れがあることを友人に指摘されてビックリした経験があります。自分では声調は完璧に取れていると思ったのでショックでした。どうも、スピーチで強調する部分を意識しすぎたり、緩急をつけようと思うあまりに声調が流れてしまっていたようなのです。
時々、基礎を確認する意味で、自分の中国語を録音して客観的に聞いてみたり、先生や友人にチェックしてもらうことを心がけましょう。