オゾンの力で水の循環利用が可能になった“アクアループ”
もうひとつの大きな特徴は、
節水。“AQUA”という名のとおり、水を大切に使うというコンセプトが徹底されています。使用水量は
従来の80%削減。そのカラクリは
「水の循環利用」なのです。そしてここでも、オゾンの力を利用しています。
水の循環利用とは、どういうことか?実は、最後に使う
“すすぎ水”を捨てずに、次の“洗濯水”に利用するというのです。なるほど...確かにムダが無さそうです。でも...いくらすすぎ水とは言え、まだ洗剤が残っていたり、汚れているのでは?と心配ですよね。
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貯水タンクの青い水が、あっと言う間に透明の水になってしまいました。驚きのオゾンパワーです!!
そんな懸念を解消したのが、オゾンの力。最後のすすぎ水は、洗濯機下部の貯水タンクへ保存され、洗濯水としい使用される際に、オゾンの力でその水を浄化するのです!そこで、模型でオゾンの力が働く様子を見せて頂きました。
模型の貯水タンクには、青い水が溜まっていました。スイッチを入れると、ぶくぶくと細かい泡がタンク内に注入されます。すると...あっという間に、青色が薄くなり、透明の水になりました!この水質は、よく洗面所で見かける「この水は飲めません」と書いてある水と同レベルとのこと。手を洗うには充分の水というレベルですから、洗濯水としも当然問題がないとのことでした。
水の循環利用の秘密は“貯水タンク”
こうして浄化された水を循環して使うことで、大幅な節水が実現されました。では、その循環方法を具体的にご説明します。
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洗 い⇒前回のすすぎ水を浄化して利用※洗濯後は排水
すすぎ1⇒水道水を利用(20L)※このすすぎ水は排水
すすぎ2⇒水道水を利用(30L)※このすすぎ水は貯水タンク保存
さらに!乾燥時の除湿水は、貯水タンクのリサイクル水を循環して使用し、再び洗いとして利用
この方法で、6.0kgの洗濯~乾燥トータルでなんと使用水量・50Lを実現しました。また、最初の洗い水に、風呂の残り湯を利用すれば、すすぎの1回目に貯水タンクの水を使うことになるので、トータルで30Lまで使用水量を減らすことも可能です。厳密に言えば、買った時の最初の1回目は、洗濯のための水として水道水を使った場合、トータルで78Lの水量になるようです。
ななめタイプの洗濯乾燥機で水冷式乾燥式(乾燥時に水で温度を下げ除湿する方式)の場合、6.0kgで約110~130Lの使用水量となりますので、かなりの節水が実現できたと言えるでしょう。
ひとつだけ気をつけたいのが、自動排水機能。10回に1度の割合で、貯水タンクの自動排水が実施。これはタンク内の衛生面の維持のため、強制的に行われます。したがって、10回に1回は、新しい洗濯水が必要となることになります。また、3日間(72時間)使用しない場合も、自動排水されます。各自でこの排水期間を変更することはできませんので、3日間以上洗濯をしなかった時は、貯水タンクが空になっていますので、ご注意を!
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