パリ/パリの空港・交通アクセス

パリのレンタサイクル、ヴェリブが始まる!

パリの自転車人口が増えたのを受け、パリ市が新しいレンタ・サイクルを開始します。その名も「velib‘(ヴェリブ)」で、750のポイントに1万台の自転車を設置したこのシステムに早くも予約が殺到しています。

野口 裕子

執筆者:野口 裕子

フランスガイド

便利&自由なレンタサイクル

ヴェリブ
パリジェンヌがママチャリでパリを駆け抜ける!(C)Marc VERHILLE / MAIRIE DE PARIS
「velib‘(ヴェリブ)」は、300メートル毎に設置されたポイントにて乗り捨て自由な新しいパリの新しいレンタサイクルシステムで、7月15日にサービスが開始される予定です。自転車の”velo(ヴェロ)”と自由という意味の”libre(リーブル)”を掛け合わせたネーミングが象徴するように、より自由にパリ市内を自転車で移動できるようになります。今までの自転車のデメリットとしては、「駐輪する場所が少ない」、「盗難や破損による心配」などが主に挙げられていましたが、ヴェリブはこれらの負担をクリアもしくは軽減してくれるシステムなのです。
ヴェリブ
いつでもどこでも。盗難の心配もナシ(C)Marc VERHILLE / MAIRIE DE PARIS
当初は750のポイントに1万台を設置、年末までには1451ポイントに20600台に増える予定とのことです。早くも1年定期の予約が殺到しており、現在までに4千人が登録、サービス開始までには1万人、2008年には20万人を見込んでいるとのこと。このシステムによりパリの自転車人口は更に増えるのは確実で、安全のためにも自転車用ルート(パリでは、自転車は歩道ではなく車道を走ります)の確保が今後の課題となっていくでしょう。
ヴェリブ
使いこなせば、かなり経済的だ
そういえば、ガイドの周りでも続々と自転車ユーザーが増えていて、必ずといっていいほど彼らから自転車への乗り換えを薦められます。現在パリ市内のメトロ・バス乗り放題1年定期が 540.10ユーロ(約9万円)、ヴェリブの1年定期が30ユーロ(約5千円)と、単純計算で経済的には断然ヴェリブがお得。しかし一方で、雨の日の移動は困難、ポイントに自転車やスペースが常にあるのかなどの課題も多く、ラテン・スピリットのフランスのこと、新しいシステムを導入してスムーズに行く事は稀であるため、しばらくは様子を見てみることにします。【参考サイト】
ヴェリブの詳しい利用・料金システムについては
・Hayakoo 今夏はレンタサイクをvelib’
・カイエ・ド・パリ ふらんすノート velib’に乗ってパリを走ろう!

・Velib’公式サイト(仏語)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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