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ちなみに、ここまではAOCと呼ばれる政府の法律に基づいた保証品で、その下にはまだ格付け外の、いわゆる地酒のヴァン・ド・ペイ、安い外国で生産したものもブレンド出来るテーブルワインのヴァン・ド・タブルがあります。フランスのワインって複雑ですね。
■どっちにする、ニュイ?ボーヌ?
ボーヌに来れば何から何までワイン一色。ちょっと町外れまで散歩すれば目の前はワイン畑。有名なシャトウも自転車でほんのひとっ走りの距離にあります。ところがこのワイン街道、文字通り道に沿って南北に長いこと。しかもボーヌはそのちょうど中間地点。両方欲張るとあわただしいだけでゆっくり試飲もできません。
そもそも地図を見ても分かるようにボーヌを中心に地域自体が分かれています。同じような所をあちこち表面だけ回るよりもここは地域を決めてじっくり深く味わいたいもんです。
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一方、コート・ド・ボーヌ地域はもう少し繊細で果実臭豊かなきめ細やかさが売り。この地域唯一のグランクリュを持つコルトンやタンニンのしっかりした力強さはポマール。サヴィニーなどもねらい目です。又、モンラッシェは特に白ワインがすばらしいことで有名です。ボーヌからN74を南に下がれば延々右手の丘沿いにブドウ畑が広がっています。