酸化鉄が主体の成分は本来赤茶色ですが、天然物ですからさまざまな成分が微妙な色彩を作り上げてるんですね。何百万年も前から風雨に晒されているだけに耐久性は完璧だそうです。しかも油彩でも水彩でも何でもOK。フレスコ画にも使える万能絵の具なので、しっくいと混ぜて壁に塗ればいつまでも色褪せしない強力な壁材にもなったみたいです。
■聖ミシェル教会からの眺め
赤い丘、赤い崖、民家の壁も屋根もすべて赤。ここはあらゆるものがオークルの赤に彩られた顔料の村。夕暮れ時、修道院の庭にたたずめば、夕陽に照らされた美しい壁面が影の縁取りでいっそう際立ちます。