未成年女子による“盗撮”という事実
女性の浴室は危険? |
愛知県警は、この盗撮をした少女も近々、「児童買春・ポルノ禁止法」違反容疑で書類送検する方針だとしています。今は19歳になっている少女も盗撮された少女たちも当時は花も恥らう16歳。未成年の女子が同じ未成年女子たちの裸の映像を盗撮したという「世も末」的な事件だったといえるでしょう。
もっとも、こうした同性による手口は特別に新しい手口ではありません。過去にもそうした事例はありましたし、今回のケースはたまたま逮捕に至っただけで、盗撮映像がDVDという商品になって売られているということ、盗撮されたことを知らずにいる女性たちがどれだけいるのか分からないということは、「盗撮」という犯罪行為の根深さを物語っています。
被害に遭わないためには、不審な行動をしている人が脱衣所にいないかどうかを確かめることです。盗撮用のビデオカメラやデジタルカメラは、それと知られてはなりませんから、今回のポーチのように何かに隠されているはずで、それを裸体の女性たちに向けて撮影する、というのはどう考えても不自然な行動があるはずなのです。
いつまでも脱衣所でウロウロしていたり、何かを持ったままあちこちを見ていたり、といったおかしな行動をする人がいたら、「盗撮」を疑うべきだといえるでしょう。修学旅行であれば、引率の先生たちが荷物検査をするといったことも考えられるでしょうか。
ただし、人権問題など微妙な点も絡んでくるかもしれないので、「脱衣所では同性による盗撮被害も起こり得る」という前提で、「不審な行動をする人には警戒する」という注意事項を事前に伝えたり、また、宿泊施設などでも、「盗撮の被害が考えられるので不審な行動をする人に注意しましょう」といった注意書きを貼り出すくらいのことをしてもいいかもしれません。
「マイナスイメージ、ネガティブなことは目立たせたくない」という気持ちも理解できるのですが、万が一、「盗撮被害が発生!」といった事態になったときの損失を考えれば、貼り紙で注意するくらいはむしろ利用客に警戒心を持たせて被害の発生を防ぐことになるのではないでしょうか。
個人としては、とにかく周囲を警戒してよく見ることです。悪いことをしている人は動作が不自然になり、目をそらしたり急いで逃げようとするなどの怪しい行動をとるものですから、気が付いたらすぐに施設の人を呼んだり、防犯ブザーが設置されている場合は防犯ブザーを押すなどしましょう。自分で防犯ブザーや「盗聴・盗撮器発見器」などのグッズを用意しておくのもいいでしょう。
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