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泥棒が狙うもの
何と言っても現金が一番 |
でも、そんな人でも、「預金通帳と印鑑」「キャッシュカード」「クレジットカード」「パスポート」「保険証類」「運転免許証」「高額商品」など、現金ではなくても「現金を引き出すことができるもの」あるいは現金化されてしまうようなものはあるはずです。何より、「盗むものがあるかないか決めるのは泥棒」なのです。
「パソコン」には大切な個人情報や機密情報が入っていることもあります。盗まれてしまうと二度と取り返せない大切なものは、現金だけでなく、今は「情報」も現金に劣らず貴重なものだといえるでしょう。つまり、泥棒に盗まれて困るものは、現金ほかいろいろあるのです。
もちろん、何と言っても現金はそのものズバリで、盗んでそのまま使えるため、泥棒からすれば一番の戦利品になるはずです。名前が書かれているわけではないため、泥棒の手に渡ってしまえば、自分のものだから返せ、と言っても通用しません。それでも、さまざまな理由で、銀行に預けずに自宅に現金を置いておく人がいます。
「銀行でもつぶれるかもしれないと思っているから」「利子もたいしてつかず、引き出すたびに手数料を取られるから」「近くに銀行やATMがないから」「たびたび、ある程度の現金を必要とするから」「売上金を一定期間自宅で保管してから銀行に持っていくから」「ある程度の金額はいつでも手元に置いておく必要があるから」
などなど、個人の考え方や事情によるようです。しかし、どのような理由であれ、現金がある以上は盗難被害の心配があります。家の中には現金を初めとする貴重品がたいていどこの家にもあるものです。「我が家は古いオンボロ家屋だから」「一間しかないアパートだから」ということは泥棒が入らない理由にはなりません。金額の多少を問わず、そこにお金がある限り、泥棒は侵入を試みます。たとえ千円でも、貯金箱に入った小銭でも、お金と名のつくものは根こそぎ盗まれます。
「ピッキング」、「サムターン回し」、「ガラス破り」など泥棒の侵入手口はいろいろあります。しかし、泥棒に入られたときにもっとも後悔するのは、「鍵をかけておかなかったから侵入された」という住人の鍵かけの意識の甘さという点ではないでしょうか。次ページでは、「開け放し」「施錠せず」による実際の被害認知件数をご覧いただきます。
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