第1条 痴漢をどうしたいか考えておく
乗車前から考えておく |
ただし、「とっ捕まえてやる」と意気込みがあっても、実際に被害に遭遇したときは、「怖くて声が出なかった」という場合もあるようです。声を出せても、小さな声で「やめてください」では、痴漢に“お願い”しているようです。これでは周囲の人たちに、痴漢だろうとは思われても、当事者同士で話をしているようにとられて、見て見ぬふりをされてしまうかもしれません。
もし、周囲に「痴漢行為をされている」と知られるのがいやなら(女性の中には、痴漢に遭っていると知られるのを望まない人もいるようです)、「会社までついていきますよ」「お宅の会社に訴えますよ」「人生が破滅してもいいんですか」「新聞に名前が出てもいいんですね」など、相手がドキッとして狼狽するような一言を言ってみましょう。
第2条 大声を出すイメトレまたは防犯ブザーを
いざというときのために、大声を出すイメージトレーニングをしておくといいでしょう。お腹にグッと力を入れて、「この人、痴漢です! 皆さん、協力してください!」と叫んでいる場面を想像しましょう。一対一で対処しようとするのではなく、周りの人たちの正義感を引き出して、協力してもらうようにするのです。どうしても声が出せるとは思えないような場合は、手に「防犯ブザー」を持つようにしましょう。はっきりと見えるように持ったり、怪しいそぶりをされたときには、サインスイッチを押してちょっと音を出すなどして、警戒している様子を見せるだけでも効果があるはずです。