ピッキング・泥棒の対策/ピッキング・空き巣を防ぐ

表札の不審なマークを見逃すな!

勝手に書き込まれた文字や数字、ごく小さなシールなど、知らない間に自宅のどこかにマーキングをされたら? 即、削除するようにしましょう。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

不審なマーク

自宅の表札やその周辺のもろもろのシールやステッカー、あるいはインターフォンなどに、油性インクやフェルトペン、ボールペン、鉛筆などで意味不明の文字や数字、あるいはちょっとした文言などが書かれている…といった事態が、各地で発生しているようです。


意味の分からない文字や数字であったり、ごく小さなシールであったりします。○×や☆、アルファベット、アルファベットと数字の組み合わせ、簡単な漢字、または「なし」「ダメ」などもあるようです。

●新聞販売員がこの家は○○新聞を取っている、というしるしとして残している

●訪問販売業者の販売員がその家についての情報を残している

●侵入窃盗団が下見をして、入りやすい家についての情報を残している



などなど、様々な憶測や分析がなされていますが、勝手に記入されたものであり、誰が何の目的で? ということも今ひとつ不明です。一見しただけではわからないような場所にしるしがつけられている場合もあるようです。
(←こういった所にも…?)

その家の留守や在宅の時間、訪問販売にひっかかりやすいか否か、すでに訪問販売で商品を購入している、などの情報がそのしるし(マーキング)によってわかるのではないかと言われていますが、個々の書き込みがどのような意味があるのかは、推測はできても確証はないようです。

法律的には

勝手につけられているしるしであり、それによってなんらかの情報を誰かが得ているのだとしたら失礼な話です。また、そういった行為は「軽犯罪法」に違反すると思われます。

【軽犯罪法第1条33】
みだりに他人の家屋その他の工作物にはり札をし、若しくは他人の看板、禁札その他
の標示物を取り除き、又はこれらの工作物若しくは標示物を汚した者(に該当する者
は、これを拘留又は科料に処する)


ごく小さなシールでも貼ることは「はり札をし」に当たるでしょうし、数字や文字を書き込むなどは「標示物を汚した」ことになるでしょう。

ただし、問題はそれがいつ誰によってなされたのか、について被害を受けた側からはわからないという点です。普段、自宅の表札などはあらためて見る、ということはあまりしないのではないでしょうか。表札は訪問者に対する案内であって、そこが自宅であることは自分はわかっているのです。そのためなかなか気づかない、ということになります。

何はともあれ、自分の家の表札やその周辺に勝手に書き込みをされたりシールを貼られる、などは許し難い行為です。見つけたらすぐにはがしたり、消すようにしましょう。

「この家は、「訪問販売は必ず断る」という意味だと、かえってそのままにしておいたほうがいいのでは?」
という人もいますが、それがそういう意味であるかどうか、確実でしょうか? 仮にそうであったと何かの拍子にわかったとしても、見知らぬ他人が勝手につけたしるしを残しておく、ということはいかがなものでしょうか? やはり、気がついたらすぐに削除するべきでしょう。

悪質訪問販売や侵入窃盗を防ぐこと

すでに知られている情報(訪問販売業者や窃盗団によるものではないか)を考えれば、訪問販売等のセールスが来て、断って帰ってもらった直後に、自宅の表札やその近辺に不審な書き込みをしていないか、販売員が完全に立ち去るまでは気を抜かずに様子を見ていたり、いなくなってから書き込みをされていないか確認することはできるでしょう。


また、セールスや勧誘の人が勝手に入ってこられる建物であればオートロックはついていない、オートロックであったとしても人の出入りが頻繁で住民の意識が高くなく、誰かについていけば簡単に入れてしまう、など防犯意識が低くて甘い建物だということになります。より一層の警戒が必要です。
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