お宅のトイレ、臭いますか? 気になりませんか?

トイレ
ひとんちのニオイには敏感、でも我が家のニオイには鈍感。
人間の五感の中でも、嗅覚というのは一番疲労(麻痺)しやすい、心もとないものだと言われます。なるほど、「ひとんちのニオイ」というものに、その玄関先で感じる違和感も、お邪魔して数分も経つころにはまったく気にならなくなってしまった……。そんな経験のひとつふたつ、あなたにもあるのではないでしょうか?

慣れてしまえば臭わない。それは、トイレでも同じ。

ところが来客などが、「ちょっとトイレ、クサイ」と内心感じても、まず口に出して言ってくれることはないでしょう。クサイというのは遠まわしに不潔といっているのと同じようなものです。

かくしてニオイ的に、誰にも何も指摘されない我が家はブラックボックスと化していきます。でも確かに不潔ゆえにニオウというのも真実の一面です。

ところで、クサイ=汚れたトイレにする(?)手っ取り早い方法とはなんでしょうか? いささか尾篭な表現になりますが、それはすなわち「便器外で排泄する」ことです。冗談のようでいて小さい子がいる家では決して見られない光景ではありません。

「出すべきところに出して頂戴」という願いは、子の成長を願うことと同義でもあります。しかし、この「便器外排泄」の軽微な実行に関しては、実はおとなの男性も大いに寄与しているようです。

なんとすれば、「飛ぶ」のです。『洋式便器』で、男性が小用を足すと!

そしてこの「飛び散り」こそが、今日日の『洋式便器』の水洗トイレという、ほんらい汲み取りトイレや『和式便器』等における汚れ=ニオイからは遠く隔たっているはずの場の汚れ=ニオイの主原因に挙げられています。


なぜ小用の際に尿が飛ぶのか?

べんき
水溜りに落ちている以外にも、ふち裏周辺に尿は飛び散っています。
ライオン株式会社ハウスホールド第2研究所が2004年8月3日、「日本家政学会第56回大会研究発表会」で発表したデータによれば、『洋式便器』の場合、“便器のふち裏汚れ”(ふち裏の尿石汚れ)がニオイの主原因であり、その、“便器のふち裏汚れ”のでき易い家庭の条件として、

1.洋式トイレで男性が立った姿勢で小用を行い、特に、水たまりの“手前”や“奥”を狙っている
2.温水便座を使用
3.便座カバーを使用
4.常時便器のふたを閉めている

との、具体的項目が挙げられています。

また、この報告では“便器のふち裏汚れ”にトイレ悪臭の原因が収斂されていますが、ライオンによる別の報告では、洋式トイレで男性が立った姿勢で小用を7回(1日分相当)行うと「約2,300滴の尿」が便器外に飛び散っていたということが分かり、そこで悪臭(アンモニア)の原因となるスタフィロコッカス(黄色ブドウ球菌)が多く検出されるとのこと。

それもまた『洋式便器』における水たまりの“手前”や“奥”といった部分にフォーカスしての小用ゆえなのだとすれば、男性に対して「できるだけ水たまりの“中央”を見据えて!」と要望せずにはいられません。

それは難しいのでしょうか……? 難しいのかもしれませんが、できるだけ頑張っていただければと思います。

と同時に、掃除を行う側も、男性が1人以上使用するトイレにおいては常に「飛び散り」を想定してのトイレ掃除が必要との認識をもって、掃除にあたるべきだと言えるでしょう。


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