掃除/風呂・洗面所掃除

おフロ掃除は見えないトコロから(2ページ目)

誰しも、人目を気にせずゆっくり寛ぎたいおフロ。しかし人目につきたくない場所だけに、見えないトコロから汚れが溜まっていく場所! 大掃除の際のそんな盲点を今回は解明します!

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド

汚れをためるコツは「見ないフリ」!?

掃除する人がよほどの綺麗好きで、時間的余裕があるのでない限り、お風呂場を毎日、真に「隅から隅まで」掃除するのは容易なことではありません。必ず見過ごす場所、「見ないフリ」をする場所が出てきます。

お風呂という場所は湿度温度ともに高く垢や石けんかすなど栄養豊富な環境ゆえ、住まいの中でもピカイチの汚れ蓄積場所、綺麗なふりしてかなりの危険地帯。軽く「見ないフリ」を1週間続けただけで、充分、汚れは溜まります。毛髪、ホコリ、食べもののかす、皮脂汚れ、水垢、湯垢、石けんかす、カビ…等々。パンドラの箱を開ける大掃除のたびに「げぇっ!」と悲鳴を上げている方も多いのではないでしょうか?! そう、「見ないフリ」をしているその場所が、あなたの住まいのバスルームの最も汚れている(汚れが蓄積されている)場所! 目をそらさずに、凝視してください。現実がそこにあります。


バスルーム・三大おぞましエリアはここだ!

「ええっ、でも汚れが蓄積されている場所なんて言われないと分からない!」そんなあなたのためにお教えします! どんな形状のお風呂であっても、必ずおぞましい!? 普遍的汚れ蓄積箇所はココ!!! さあ、一緒に覗いてみましょう…。

<第1スポット>床と壁との継ぎ目(浴室ぐるり一周)+ドア(ドア下枠)

壁や床は念入りにゴシゴシしているのに、いつの間にか赤い水垢汚れが溜まり、いつの間にか黒いカビが生え…する
床と壁との継ぎ目部分。ここは、浴室内の水分が残りやすく抜けにくい場所。特に汚れやすいのはシャワーや水栓の真下にあたる部分と、フロ椅子に座ったとき背中の方角にあたる部分です(毎日、目に触れにくいので)。

この背側がドアにあたる場合、ドアにも汚れが蓄積してしまいます。特にドアと床の継ぎ目部分(ドア下枠)には、浴室外のホコリなどとも結合したしつこい汚れ(やカビ)が溜まりやすいので注意が必要です。

普段のお手入れとしては、お風呂掃除のたびに古歯ブラシでぐるり一周をこすり、汚れを常に残さないくふうや、入浴後に壁と床の水分をバスタオルで拭き取ってしまうなどが有効です。しかしもう完全に黒カビが生えてしまっている場合は、使用上の注意を充分守って、家庭用漂白剤をスプレーするのが一番手っ取り早い方法。

この場合、コーキング剤に根を張ってしまった強力なカビを死滅させるには、脱脂綿などを貼りめぐらせ、長時間、漂白剤をとどめておくくふう(漂白剤パック)が必要です。

※但し、
子どもやペットの目や手に触れないよう、細心の注意をもってこのカビ取りは行ってください。またそれぞれの材質によっては漂白剤の使用で変質するおそれがあります。前もって目立たない部分でテストしておくことをお勧めします。


<第2スポット>風呂フタ

風呂フタには一般的に、2~3枚の板で浴槽をふさぐパネル式やロール状のシャッター式などの種類がありますが、いずれも「いつの間にか…」水垢や石けんかすが付き、黒カビに侵されているもの。風呂フタという存在が、一見汚れにくそうに思われる「イメージ」も災いしているかもしれません。

先般の床・壁と同様、既にしっかり黒カビが生えてしまっている場合は、とりあえず漂白剤スプレー(またはパック)でカビを取ることです。カビは移り、増えますので注意が必要です。

また、カビ取り後は、風呂フタの普段の手入れに是非「天日干し」を取り入れてみて欲しいと思います。週に1度でも紫外線を当てることで、カビ予防の効果が期待できます。


<第3スポット>排水口(封水筒)周り(排水トラップ~下水)

排水口(封水筒)は、バスルーム掃除の中でもっとも嫌われているポイント。「詰まった髪の毛を取り除くことだけは、イヤイヤながらもやっている」というレベルの方が殆どです。それだけでも、やらないよりましですが、この排水口(封水筒)の掃除を怠ると汚水が流れずに洗い場に逆流してきたり、悪臭を発しだすなど「バスルームの衛生状態」にダイレクトに影響してくるのであなどってはいけません。

日常使いのうちにも、自然と「ぬめり」ができ「カビ」が生え、季節や場合によっては(お風呂場でオムツを洗ったり、子どものウンチお尻を洗ったりしていると…)虫がわいてくることも!!! 

この排水口、見るのもおぞましいし、ましてや触るなどトンデモナイ! と考えられがちな場所ですが、ことここに関しては「とりあえず漂白剤」を使うよりも前に、古歯ブラシなどで
シンプルにこすり洗いを試みてみることをお勧めします。最近の排水口(排水筒)周辺はつるっとした樹脂製であることが多いため、案外あっさりと「ぬめり」も「カビ」も落ちることが多いのです。

掃除しづらい箇所や、しつこいカビ以外には、できるだけ漂白剤を使わないようにしたほうが、密室になりやすいバスルーム掃除ではより安全だし健康的です。

また、下水管からの臭気などが直接バスルームに届かないために設えられている排水トラップ(水溜まり)部分に、毛髪やゴミが溜まると詰まりの原因になります。排水口の毛髪ガード部分に溜まったゴミだけは、毎日しっかり取り除くクセをつけておきたいもの。しかしこれまでにかなり毛髪やゴミを直接排水口に送り込んでしまっているから心配! という場合は、市販の髪の毛やぬめりを溶かすパイプクリーナーなどの使用もひとつの策です(強い洗剤なので充分換気などに注意して使用してください)。



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