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30歳で家を買う方法(4) 新築か中古か?(2ページ目)

住宅購買層『第二次ベビーブーム世代』向け「家を買う」 多面的How to第4弾。今回は、家探しの際に一度は悩む「新築か中古か?」問題にスポットを当てました。損をしない選択って…?!

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド

メリットとデメリットそれぞれ

さて、まず『新築』のメリットを見ていきましょう。
言わずもがなですが、デフォルトで
・建物、部屋、設備が綺麗で、最新の型
であることが先ず第一に挙げられます。また、
・そのままの状態で住むことができる(メンテナンスが要らない)
というのも、当たり前のようですが見逃せないポイントになります。また、
・住宅金融公庫などのローンを、中古よりも長期に設定できる
・税制面でも優遇措置を受けやすい
など金銭的な部分でのメリットも、いざ買う際に大きいと感じる点だったりします。
また、分譲マンションや同時期に分譲される住宅地などの場合、
・ご近所付き合いが1から始められる(既存のご近所関係に縛られないで済む)
といったメリットも。

逆に『新築』のデメリットとはどういうものでしょうか。
一番大きいのは、
・購入価格が高額(中古に比べて割高)
であるということでしょう。これは同時に、
・ローン負担が大きい
ということにもなります。また、
・駅から遠くなる(一戸建てのケース)
ということも。(新しい住宅地は、既存の住宅地よりも不便な場所になりがちです。)また、
・購入のタイミングと、実際住み始められるまでのタイムラグがある
という事も考え合わせる必要があるでしょう。これは青田売りの分譲マンションの場合もそうですし、土地を購入+建物を新築、とする場合も、かなりの時間を要することになります。


次に、『中古』のメリットを考えてみましょう。第一に挙げられるのは、
・物件の現物をすぐに確認することができる
という点でしょう。これはマンションであっても一戸建てであっても同様。ものが既にある状態で売りに出されているわけですから。また、
・新築に比べると割安
である点も見逃せません。価格を重視する向きには大きいポイントです。また、
・既に住環境が整備された状態にあり、(分譲地などの一戸建ての場合)比較的便が良いことが多い
・購入してから住み始めるまでのタイムラグを比較的短時間にすることができる
という点などは、『新築』のデメリットに呼応するメリットになるかと思います。

では『中古』のデメリットはどのようなものでしょうか?
まず挙げられるのは、
・建物、部屋、設備などが古い(リフォームが必要な場合がある)
・建物自体の耐用年数が新築に比べ、既に短い
という点です。当然といえば当然ですが、大金を投じる“住まい”ゆえ、新築と単純に比較してしまうとなかなか厳しい時もあります。また、
・住宅金融公庫などのローンの返済期間が、新築よりも短い
・税制面では新築よりも不利
であることは否定できません。場合によっては、より高額な新築物件よりも、安い中古物件のほうが、年間の返済負担が大きくなってしまうこともあります。また、
・既存のご近所付き合いなどの中に後から加わらなくてはならない
という“負担”も、なきにしもあらずです。


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