どうして生まれる「西向き」「東向き」物件
「西向き」物件のメリット・デメリット
「東向き」物件のメリット・デメリット
「好み!」と「欲しい!」を計算して
■どうして生まれる「西向き」「東向き」物件
ガイド藤原の住んでいる町は、だいたい碁盤の目のような区画整理がなされており、そのメインストリートは南北に伸びた幹線道路で構成されています。<図1>
街中は雨後のタケノコのごときマンション建設ラッシュ。しかし気をつけてみると「西向き」の物件が多く見られるのに気づきます。理由は、どうしても駅からのアクセスがよく、広くて便利な幹線道路に沿って建てられるケースが大半である所為。<図2参照>
「南向き」のマンションのなかには、まれに<図3>のような悲劇的サンドイッチ状態に陥っている物件群もあります。よく日照権をめぐっての訴訟になったりするケースですが、用途地域が『商業地域』である以上、どんな土地においても「絶対無い」とは言い切れない問題です(『用途地域』の問題については「『用途地域』って何のコト? 」を参照してください)。
このような「南向き」比べれば、道路に向かっているため、少なくとも目前10メートル前後の空間が確保され、日照や眺望にあまり心配のないタイプの「西向き」物件がわりあい好まれ、建てられやすいのも道理なのかもしれません。
ガイドの住む町の具合はこのような感じですが、同様に街の道路状況や開発具合によって、「東向き」の物件が見られるという地域もあるかと思います。
また、最近多いタワー型マンションでは、建物中央部に通路や玄関があって、東西南北まんべんなく部屋割りがなされているため、「南向き」と比較しての「西向き」「東向き」物件のお得感が、よりわかりやすく提示されているものです。
とはいえやはり「南向き」信仰?! のあつい私たちの固定概念。しかしマンション価格の内訳<前編>(賢いマンション暮らしサイト)にもあるように、分譲マンションの値付けとも、また賃貸マンションの家賃設定とも深く関与している「西向き」「東向き」物件をいかに視野に入れられるか? というのは、満足行く住まいを得やすくする道筋をたてる<近道>になり得るのではないでしょうか?!
でも、どのように「西向き」「東向き」物件を評価すべきなのでしょう?!
○次ページでは「西向き」物件のメリット・デメリットを考察!