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素晴らしき『狭いウチ』!(3ページ目)

「ウチ、狭いから…」なんて申し訳なさそうに言わないで!“しっぽり夫婦の秘密”さえ隠されている(!)『狭い家』礼賛。目からウロコが落ちるハズ?!

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド

■強制的(?)にシンプル・ライフ!
かくして『ワンルーム』をはじめとする『狭い(狭めの)家』。イイ点も多かれど、やっぱり「モノは多く持てないな…」と感じるはず。そう、それは真実です。

ただ、このモノ余り・飽食の時代(しかし不景気)において、高度経済成長期のようにイタズラに「お隣りに負けないように、どんどん新製品を買いたい! 古いものを新しくしたい!」という欲求を持つことは自分の身をどんどん重くすること、脂肪を増やすこと、同時に自分のクビを締めること、に繋がっていってしまうということに、私たちは気づきつつあります。


タンスを開けてみましょう。その服、この3年何度袖を通しましたか? キッチンの冷蔵庫・食品庫。賞味期限切れの食べ物はありませんか? ビデオテープの山。それいつ観るのですか? 本棚。その雑誌の内容、絶対必要ですか???

無駄を排すことによって、そこに『ゆとり』が生まれます。どうしても捨てられないものならその『ゆとり』として位置づければ良いだけのこと。

言うは易し、行うは難し。
とはいえ、意外かも知れませんが、狭い狭いと言われる日本の住まいの平均的な床面積と、西欧(ドイツ、フランス、イギリスなど)の住まいの平均的床面積は、ほとんど差はないのです(平成8年国民生活白書「安全で安心な生活の再設計」)。

家を狭くしているのは、『狭い』という“現況”ではなく、要らないモノに溢れる生活を是としてきてしまった私たちの“習慣”なのかも知れません。であるならば、環境を『狭い家』に置くことによって、ほぼ強制的に生活をシンプルに調整することが可能になるのではないでしょうか?



「ウチ、狭いよ」と言いながら無駄なく、すっきりと、でも余裕をもって暮らしているヒト(そのウチ)って「みっともない」どころか、相当カッコイイと感じてしまうのは、私だけでしょうか???


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