■目の届かない場所がない!
2人ならいい、でもコドモが出来たらどーすんの?!
さすがにワンルームは厳しいかも知れませんが、賃貸としてボリュームがある『2DK』(ダイニングキッチンと、その他2部屋)ぐらいの物件ではいかがでしょう? 家賃もわりあいリーズナブルに済みます。また、かつての『団地』が丁度こういう部屋数で設定されていた、スタンダード(?)な住まいの形態でもあります。
実際、ガイドが子どもの頃住んだ住まいはこのパターンでした(2DKにも満たない『2K』でしたが)。3畳の台所に、4畳半の居間、6畳の寝室+風呂・トイレ。30年前の暮らしとしては「よくあるケース」だったと思います。この広さで、一家4人が暮らしていました。
これだけの間数だと、「親の目が届かない」場所がありません。粗相してしまった下着も、食べきれず隠し持って帰ってきた給食のパンも、友達にイジワルされて壊れた人形も、ぜんぶバレました。しかしバレて、ほっとしていた子どもの自分を思い出すのです。
夜8時半には寝室に寝かされ、親子4人が川の字+1で眠る生活は、おとなになった今でも懐かしく、あたたかい思い出です。
■『狭い家』と『汚い家』はチガウ。
さいきん人気なTVプログラムに、「どうしようもなく汚れてしまった住まいをプロの掃除人が劇的に綺麗にする!」という企画が数多く見られます。目を疑うようなゴミの山のなかに暮らす人々を見て、「ウチはまだマシ…」とウッカリ息を吐いてしまったり…。
しかし、よくよく見てみると分かることは、『汚い家』イコール『狭い家』では決してないということです。そこそこ広さのある住まいであって尚、収拾不能なまでに汚れきることができるのです(変な日本語ですが)。同時にたとえ狭くたって、スッキリ清潔に暮らしている人々はあたりまえに存在します(TVに出ないだけ)。
「うち、狭いから汚くって…」とはよく言われる理由づけです。確かに、モノが収まるべきところに収まっておらず出しっぱなしであったり、ちょっと掃除を怠ったりするだけで『狭い家』が短時間で汚れてしまうことは物理的に否めません。
しかし逆に、スペースが少ないということは、ほんらい掃除にかかる労力が最小限で済むということでもあるのです。まめにチョットずつ片付ける、不要物は捨てる、ささっと掃除する。これだけでオッケー。
広くてキタナ~イ家と、狭くて清潔な家、どっちがイイ? なんて、愚問ですよね。
次ページ→究極のメリット?!