「坪単価、いくら?」
家を建てるとき、また建てた人に聞くとき。さらっと使われる『坪単価』というコトバ。今回考えるのはこの“坪単価”についてです。
アパートに住んでいるフニワラさん夫妻は、マイホーム購入を予定しています。
一戸建もマンションも守備範囲。各社、ねんいりに比較検討しようと、情報収集の毎日。
そんなフニワラさん夫妻は、お財布、かなりカタめ!
夫婦の会話。
夫:「Aハウスは坪単価50万円だって言ってたな。」
妻:「Bホームは大体70万円だって…。20万も高いのね。
…ぼってるんじゃない?」
夫:「でも、俺の実家の近所の大工さんじゃ、 坪35万で充分建
つって言ってたぜ。
住宅メーカーは、人件費と広告分上乗せしてるから高いん
だって」
妻:「いやだ、このマンション坪85万だって! 中古なのに…」
夫:「俺たち、だいたい40坪の家が欲しいんだよな」
妻:「すると、Aハウスでは2000万、Bホームでは2800万、
大工さんは、1400万!
マンションだと、えーっと…」
夫:「3400万だ」
妻:「大工さんより2000万も高いの?!」
なんだか変な雲行きになってきましたね。
『坪単価』とはそのままの意味で言えば、「一坪あたりの価格」。土地や住まいによく使われています。家と家、メーカーとメーカーを単純比較するのに便利なスケールではあります。
しかし。『坪単価』の「中身」って、いったい実際何なのでしょう?
何をもって、1坪あたりに割っているのでしょうか。
例えば、土地ならば
土地の売買価格÷面積(坪数)=土地の坪単価
になり、これは分かりやすい。全国共通です。
しかし、建物の場合
建築価格÷延床面積(坪数)=建物の坪単価
になるわけですが、さてその「建築価格」は一体ドコからドコまでを含んでいるものなのでしょう?
また、単純に一戸建てとマンションを比較できるんでしょうか?
はてさて。