失敗例NO.1は「器問題」でした!
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エプロンさえ持参すれば、手袋や道具はすべて用意されているのもうれしい! |
さて、いよいよベランダガーデニングをはじめるにあたって、初心者がやりがちな失敗例と不安事項を知って解決しておきましょう! 先人たちの凡ミスをムダにはしない“エコの精神”ですね。なかでも、もっとも多い失敗パターンとしては、「器問題」だそうです。これは、張り切って大がかりな寄せ植えをつくろうとして、大きすぎる鉢などを用意してしまうという痛恨のミス。実は私も経験済みなのですが、一度置いたら最後、寄せ植えをつくった場所から二度と動かすことができませんでした(涙)。そう、土の入った鉢って、ものすごく重いんです。しかも、それがプラスチック製ではなく陶器であったらなおさら大変! 腰をいためて病院送りになる前に、大倉先生にアドバイスをいただきましょう。
「寄せ植えは、思っている以上に土を使うものなんです。しかも、水はけを考えると土の下には大きな石を敷く必要があるといわれているので、さらに重さが加わります。ですから、たとえば最初は鉢を小さめのものを選んで様子をみたり、入れ物を陶器ではなく籐で編んだバスケットにしてみるのもいいですね。土の下に敷くのも、石のかわりに発泡スチロールを使うとずいぶん軽くなりますよ」
「虫問題」が気になる人の対処法は?
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さっきまでクタッとしていたお花も大倉先生の手にかかると急にいきいきしはじめます |
軽量化のポイントを抑えたところで、次は「虫問題」。高層階のベランダでも、なぜか葉に毛虫がいたりして感心しますが、虫が苦手という人が注意すべき点はというと…。「レモンやオレンジや桜などは、花木がかわいいので選んでしまいがちですが、これらは虫がつきやすい植物なんですね。なので、どうしても虫が苦手という人は、見た目よりも“虫がつきにくい”というポイントにしぼって寄せ植えの花を選ぶほうがいいかもしれません」とのこと。
また、自宅の近くに公園があるという人は“夏の夜”も注意するポイントだとか。「以前に、ベランダをライトアップしたいという方がいて、それはそれでベランダはとても素敵だったのですが、夏の夜になると公園からの虫が照明に大挙してきて……」。マニアにはたまらない、納涼感たっぷりのベランダになりそうです……。