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横浜の誇る老舗ホテルとして名高い、ニューグランドホテル |
横浜が2009年開港150年を迎える。当時、海外との貿易で一番の窓口になっていたのが横浜。国内屈指の港町でホテルも個性派揃い。いろいろな意味で2009年は横浜がスポットを浴びる年になりそうな気配がある。
老舗ホテル ニューグランドの元祖横濱カレーが
ついにレトルトに
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写真左がビーフ、右がチキンの二種類で販売 |
そんななか一番の老舗ホテルであるホテルニューグランドが2009年の1月16日に発売したレトルトカレー「ニューグランドカレー」がブレイクしている。館内販売の年間売り上げ目標1500食、館外の外部販売の年間4500食を両方とも大幅に上方修正するぐらいの人気ぶり。ビーフとチキンの2種類でともに容量は200g。価格は700円(税込み735円)。
日本のカレー文化の礎を築いた伝統の味
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1927年12月1日撮影。ニューグランドホテル開業の日 |
このカレーが生まれた背景には、まさに横浜の歴史、そしてホテルの歴史が重なってくる。開港150年の横浜も当時はまだカレー文化はなく、居留地や上流社会、文化人など「ハイカラさん」といわれたごく一部の人々だけが食していたと記録にある。
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写真中央がサリー・ワイル。日本の洋食の礎を築いた |
そうした状況のなかで昭和2年に開業したホテルニューグランド初代の総料理長サリー・ワイルが全国に先駆けてメニューに取り入れたのがカレーであった。当時、横浜でスパイスを扱っていたクロス&ブラックウェル社がワイル総料理長にスパイスの普及のためにカレーメニューの創作を依頼したという。なお、ワイル総料理長は現在も日本人が大好きなナポリタンやドリア、プリンアラモードなどの料理の生みの親でもある。
>>そんな伝統のカレーがレトルトで発売されるまでのエピソードは
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