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906iシリーズのカメラ機能を総チェック(上)(2ページ目)

NTTドコモから発表された906iシリーズのカメラ機能を総チェックしてみよう。まず、上編としてスペックをざっと見てみた。

画素数は充分なように見えるのだが……

さて、まずは906iシリーズのスペックから一覧してみよう。おっと、ピックアップしているのはカメラ機能のみのスペックだ。

機種名撮像素子画素数インカメラフォトライト
SO906iCMOS 1/4型約320万画素
P906iCMOS 1/2.8型約510万画素×
SH906iCMOS 1/3.2型約520万画素×
SH906iTVCMOS 1/4型約320万画素×
N906iCMOS 1/2.8型約520万画素
N906iμCMOS 1/4型約320万画素×
F906iCMOS 1/4型約320万画素

今回は基本的にアウトカメラのみの性能をテストしている。SH906iにはインカメラはないが、2軸ヒンジがあるためアウトカメラをインカメラ代わりに使うことができる。

SH906iはこうすればアウトカメラをインカメラ代わりに使用でき、テレビ電話も可能。

画素数はいずれも300万、もしくは500万画素といったところ。メモ代わりの用途としては充分な性能を持っているといっていいだろう。
また、白色LEDのフォトライトを装備していないのはP906iとN906iμ、SH906iTVとなっている。P905iにはあったのだが、P906iではなくなってしまっている。この変更はやや不可解と言わざるを得ない。

P906iは微妙に薄くなったためか、フォトライトがなくなってしまった……。

CMOSイメージセンサ採用の善し悪し

今回、すべての機種がCMOSイメージセンサを搭載しているが、これは消費電力との兼ね合いを考えてのことだろう。
CCDは画質には優れるものの、かなりの電気食いであるという特性がある。そのため、現在ではほとんどの場合において携帯電話の撮像素子にはCMOSが利用されているのだ。

そのためというわけでもないのだが、画質には過大な期待は禁物だ。
906iシリーズで採用されているCMOSのサイズは1/2.8~1/4型。コンパクトスタイルのデジタルカメラで使用されている1/1.8~1/2.5型ていどのものに比べて、かなり小さい。
以前もガイド記事に書いたように、撮像素子が小さいということは原則として画質が悪くなるということを意味する。(参考ガイド記事:CCDのひみつ

また、携帯電話本体を小型化するためにレンズも最低限度のものが使われているのみだ。デジタルカメラであれば非球面レンズを使うなど様々な工夫ができるところであるが、携帯電話ではこの面においても不利である。

実際、今回の7機種ともにデジタルカメラをリプレースするような性能を持っているものはなかった。
これは専業の兼業の差である。やむを得ないところだろう。

さて、撮像素子周り以外の性能にも目を通してみよう
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