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暗いと文句をいうよりも測光方式を変えよう(2ページ目)

空を大きく含んだ写真を撮ったときに、肝心の被写体が暗くなってしまったという経験はないだろうか。そんなときは暗いと文句をいうよりも、進んで測光方式を変えてみよう。

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

暗いと文句をいうよりも、測光方式を変えてみよう

分割測光以外に搭載されている測光方法は『中央重点測光』と『スポット測光』だ。

中央重点測光とは、その名の通りに画面全体から中央部分を抜き出し、かつ周辺も考慮するという方法を採っている。
中央を重点的に考えるが、周辺のことも考えるという折衷型の測光方式だ。

まずはこの中央重点測光を試してみよう。

上:分割測光
下:中央重点測光

微妙に明るくなった。ただ、中央部分はまだ暗いと言わざるを得ない。
これには理由がある。被写体の薔薇がさほど大きく写っていないためだ。
もっと中央部分に大きく薔薇が写っていれば、明るく写っていたはずだ。今回は、中央重点測光ではさほど効果がなかったということになる。

スポット測光を使うとどうなるか?

それではもうひとつの測光方式である『スポット測光』を使ってみよう。

スポット測光は中央部分の数パーセントのみを基準として測光する方式。
画面中のごく一部にだけ露出を合わせたい場合にはスポット測光を用いるということになる。
今回は薔薇の中央部分に露出を合わせているというわけだ。




上:分割測光
中:中央重点測光
下:スポット測光

スポット測光ではしっかりと中央部分まで明るく描写されている。
今回紹介した3種類の測光方式にはそれぞれ得意不得意なシチュエーションがある。
上記のような極端なシチュエーションでは、極端な測光方式であるスポット測光が優位になる。
それぞれの測光方式と露出補正を使いこなせるようになると、かなりレベルの高い撮影ができるようになっているはずだ。
そんなユーザーはプログラムオートだけの撮影からは卒業する時期にきているかもしれない。
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