エントリークラスだからこそ欲しい手ぶれ補正機構
今回の5機種では製品コンセプトとして小型化を優先しているE-420を除いて、なんらかの形で機械式手ぶれ補正機構が導入されている。D60、KissX2はレンズキットに同梱されている標準ズームレンズに光学式手ぶれ補正機構が搭載されている。
K200D、α200にはボディ内蔵の手ぶれ補正機構が搭載されている。
▲D60のレンズは新規設計のVRレンズだ。 |
今回使ったかぎりではどれも大差なく手ぶれを補正できているように感じた。
かなり暗いシチュエーションでも、ワイド端で1/8秒ていどであればほとんど問題なく撮影できた。
どれもワイド端ではほぼ3段分前後の補正機能があると考えてもらっていいだろう。
夕暮れのシーンなどではこの4機種は安心して使えたのだが、E-420を使うことにはやや不安を感じた。
製品コンセプトの違いに起因するとはいえ、やはり手ぶれ補正機構があるということの安心感は捨てがたい。
フォーサーズであれば予想されているE-510の後継機を待つというのも手だろう。
液晶ディスプレイは大きいほうがよい?
液晶ディスプレイはKiss X2が3.0型、K200D/E-420/α200が2.7型、D60が2.5型を搭載している。ライブビューを搭載しているKiss X2/E-420の液晶ディスプレイは上下左右から見たときにもクリアに見ることができる。
……というか、全機種とも視野角によっての色味の変異は大きくないが、E-420とKiss X2以外ではその特性を活かす場所がない。
▲KissX2の3.0型は比べてみると圧倒的な大きさだ。 |
また、K200Dを除いた4機種はステータスの一覧を液晶ディスプレイに表示し、変更もこの表示から行うことができる。
このうち、常時表示しているのはKissX2/D60/α200。これら3機種はファインダー下部にセンサーがあり、ファインダーを構えたときには消灯する。E-420はOKボタンを押したときのみ表示するという仕様だ。
さらにD60/α200は縦位置にしたときに液晶ディスプレイの表示も追随して縦位置表示となる。
▲D60/α200は縦位置に表示が追随してくれる(写真はD60)。 |
K200Dはメインの液晶ディスプレイに表示はしないが、その代わりにショルダー部分に別途ステータス表示用の液晶画面を搭載している。やや懐かしいスタイルだ。
▲K200Dは右肩部分にステータス表示の液晶モニタがある。 |
このあたりは明白に好みの問題といえるだろう。
再生に関しては、やはり3.0型という大きな液晶ディスプレイを備えるKissX2が圧倒的な見やすさを誇っている。
数字的には2.7型と3.0型ではさほど差がないように思えるかもしれないが、実際に比べてみるとかなりの差がある。ただし、表示画素数は23万画素なので精細度はどれも変わらない。
また、テレビへの出力は5機種とも一般的なビデオコネクタのみとなっている。ソニーあたりはこのクラスへもHDMI出力を持ってくるかと思ったのだが……。
さて、次ページではこの5機種を使っていて気がついたことなどをざくっと書いてみよう。