決して高速であるとはいえない結果だが……
なにはともあれ、結果を見ていただこう。BN-CSDABP3/P
CFSD-ADP
HPC-CDA01
SD-CF/T2
SDHC-CFAD
Extreme Ducati
▲5枚のSD/CFアダプター。 |
どれも高速CFカードであるExtreme Ducatiエディションに比べて3倍前後ほど遅いという結果となった。
E-410のバッファがある6枚までは連写可能であるが、それ以上は1枚につき2~3秒ほどシャッターを切るのに時間がかかるようになる。ただし、これはRAW+JPEGというかなり負荷の高い状況でテストを行ったためだ。JPEG(SHQ)のみで撮影した場合では、10枚ほど連写できたあとはどれも1枚/秒というレベルで撮影が可能であった。
また、JOBO SDHC-CFAD以外にもSDHCカードを入れてみたが、当然ではあるが動作はしなかった。
なお、microSDをSDカードアダプタにかませた上でさらにCFアダプターにかませるという、いわゆるマトリョーシカ状態も試してみたが、すべて動作した。ただし、アダプターを2種類(以上)かませるというこのやり方は正規の使用方法ではないので、その旨を認識しておいていただきたい。
その他、手元にあるSDカードのほとんどで調べてみたが、動作しないものはなかった。信頼度はどれも高いといっていいだろう。
今回のテストでは高速性こそは望めないものの、手元のSDカードをCFとしてほぼ間違いなく利用できるという信頼性の高さは確認できた。
長めの連写が必要とされるシーンでは使いがたいかもしれないが、そうでない場合であれば充分に使えると感じた。特にSDHCカードが使用できるJOBO SDHC-FCADは、これからも長く使うことができるだろう。
もっとも、これらのSD/CFアダプタの市価は3000~4000円といったところ。NANDフラッシュメモリの価格が下落している昨今、この値段を出せば2GBていどのCFは購入できる。
SDカードが複数枚あるという状況であれば、アダプタを選択肢に加えてもいいというところではないだろうか。