SDカードをCF採用のデジカメでも使いたい!
現在、コンパクトスタイルのデジタルカメラではその多くがSDカードを採用している。というより、ソニーおよびオリンパスから発売されているもの以外では、SDカードが使用されているというべきか。そのシェアは圧倒的だ。しかし、コンパクトスタイルのデジタルカメラから、デジタル一眼レフにステップアップしようと考えたとしよう。コンパクトフラッシュを採用しているEOSデジタルに移行する場合、手元にあるSDカードは使えなくなってしまう。
あるいはD40、D50といったエントリークラスのものからD300などの中級機以上に移行する場合も同様だ。SDカードとコンパクトフラッシュのダブルスロットを持っている機種もないではないが、非常に限られている(その上、高価でもある)。
そこでオススメしたいのが変換アダプターだ。SDカードをCFへ変換するアダプターをかませれば、コンパクトフラッシュとして利用できるというものだ。
SD/CFの変換アダプターには複数の種類が存在しているが、今回は以下の5種類のSD/CFアダプタを試用してみた。
・松下電器 BN-CSDABP3/P(製品情報)
・アイオーデータ機器 CFSD-ADP(製品情報)
・ハギワラシスコム HPC-CDA01(製品情報)
・Fujitek SD-CF/T2(公式サイト)
・JOBO SDHC-CFAD(製品情報)
このうち、FujitekのSD-CF/T2はTranscendなどから発売されていた4GBのSDカードを使用することができる(SDHCは不可)。JOBOのものはSDカード、SDHCカードを使用することができる。
ただし、この2種はどちらもCFタイプ2(厚さ5mm)となっているので、機種によっては使えないものもあるかもしれない。
ただ、デジタルカメラでCFタイプ1のみというものは見たことがないので、まず問題ないと思われる。PDAなどではCFタイプ1のみというものがいくつか存在している。
また、パナソニックのBN-CSDABP3/P、アイオーデータ機器のCFSD-ADP、ハギワラシスコムのHPC-CDA01の3種類は外見や速度を見たところ、元は同一のものでOEM供給されている製品ではないかと感じられた。なお、この3種はどれも2GBまでのSDカードのみが使用可能だ。
今回はテストベッドにE-410を使用
さて、今回はデジタルカメラで撮影したときにどのていどのスピードで書き込みできるかをチェックしてみた。UDMA非対応のデジタル一眼レフとしては、かなり書き込みが速い部類にはいるE-410を使用して、いつものようにベンチマークをとってみた。なお、比較対照としてCFとして現在最速のExtreme Ducatiエディション(8GB)でのベンチも採用しているので、参考にしていただきたい。
レギュレーションは以下の通り。
・RAW+JPEG(SHQ)で記録
・マニュアルフォーカスでピントは固定。レンズに蓋をする。
・マニュアルモードでシャッター速度は1/60秒
・撮影モードは連写。
・以上の設定で10枚の連写を行う。
・計測する時間は、最初のシャッターを切ってからアクセスランプが消えるまで。
なお、アダプタに入れるSDカード、SDHCカードは最速レベルにあるサンディスクのExtremeIII(2GB/SDカード)、およびExtreme Ducatiエディション(4GB/SDHCカード)を利用している。
▲今回、ベンチ用に使ったサンディスクのSDカード。 |
これによってSDカードがボトルネックとなることは避けられているはずだ。さて、ベンチマークを取ってみるとしよう。
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