1000万画素でも暗部ノイズは増えていない
画質面においては、KissNと同レベルのものを確保しているといえるだろう。1000万画素と画素数が増えているのだが、心配されるノイズの増加も見られない。もちろん、画素が増加しただけ解像感は増している。
特に高感度に設定した際のノイズの少なさはKissNのそれをしっかりと受け継いでいる。
ISO800までは充分に使い物になるレベルといえるだろう。
前述したようにオートフォーカスの速度、精度も向上しており、撮影感覚は上々だ。画素数が増えた分、連射性能に不安があったが3枚/秒とこちらもKissNと同レベルをキープしている。
グリップ感が向上した分もあわせて考えると、持ち歩いて撮影したくなるデジタル一眼レフとして仕上がっている。
あえて欠点を探すとすると……
この機種で唯一問題点を挙げるとすれば、ファインダーだ。ファインダーそのものが小さく、撮影に窮屈さを感じてしまう。
ファインダーはKissNとまったく変わっていないのだが、これだけ多くの点で前機種を上回っているので、弱点として際だってしまっているというのも事実だ。
▲このファインダーだけは正直なところいただけない……。 |
しかし、明るさや視野率(約95%)はしっかりと確保されている。また、このタイプのファインダーを採用することで小型化も実現できているとのことなので、トレードオフと考えるべきなのだろう。
初心者用として非常によくできていたEOS KissデジタルNを大幅にブラッシュアップさせたものがEOS KissデジタルXであるといえる。
コンパクトスタイルからの買い換えはもちろん、3年前の初代EOS Kissデジタルからの買い換えにも充分な対費用効果を持っている機械であることは間違いない。
EOS KissデジタルX スペック一覧
・Page1 EOS KissデジタルX - 3代目はX? ・Page2 XとNの外見はほぼ変わらず ・Page3 EOSデジタル初のゴミ対策は ・Page4 1000万画素でもノイズは増えていない ・Page5 EOS KissデジタルX 実写画像 |
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