パララックスとは?
パララックスとは光学ファインダーを搭載しているコンパクトスタイルのカメラにおいて起きる現象。光学ファインダーから見えている構図と、実際に画像として撮影される構図がずれてしまうことをいう。
光学ファインダーと実際に撮影に使用するレンズの位置に差異があることが原因となる。マクロ撮影など近接の撮影になればなるほどパララックスは大きくなり、光学ファインダーに被写体を収めていても実際の画像では被写体が半分も撮影できていないことがある。
下の写真はレンズの左上に光学ファインダーのある機種で撮影したもの。
▲光学ファインダーの中央にデジタルカメラがくるようにして撮影したのだが……。 |
光学ファインダーの中央に被写体を置いて撮影したのだが、レンズの位置との差によってこのようにずれて撮影されてしまう。
レンズと上下左右どちらかと同軸に光学ファインダーがあるとパララックスは小さくなり、レンズと光学ファインダーの位置が離れれば離れるほど大きくなる。
下の写真はレンズの真上に光学ファインダーのある機種で撮影したもの。上下のずれは出ているが、左右のずれが生じていない。
▲こちらも光学ファインダーの中央に被写体を据えて撮影した。 |
なお、一眼レフ、EVF、液晶ディスプレイでの撮影はレンズと同一の光学系を持っており、レンズに投影されている画像がそのまま映し出されている。原理上、パララックスは存在しない。