FinePix F440/450はさらなる小型化で登場
コンパクトタイプのデジタルカメラが隆盛を誇っている。これは日本独特の流れらしいが、ヨーロッパでも流行の兆しが見えているとのことだ。
そんなコンパクトタイプの中でもスクエアという独特のフォルムで好評を得たのが2年前に発売されたFinePix F401であった。
その後、F402/F410/F420と続いてきた筐体は基本的なフォルムを引き継いできたが、F440/450は完全な新作としてデザインが起こされている。
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手にとってみて、まずその小ささに驚いた。
これまでのF401らが「ポケットサイズ」だとしたら、F440/F450は「手のひらサイズ」といえるだろう。
F420と比べて体積比で約3割減という大幅な小型化を実現しているのだから当然ではあるのだが。
これまではほぼスクエアだった形状から、やや横長に変更されているものの基本的なフォルムは踏襲している。
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まずはハードウェアを俯瞰してみると……
FinePixF440/F450ではFinePixシリーズ最大の特徴でもあるスーパーCCDハニカムが採用されず、通常のCCDが採用されている。それにともなって旧機種のFinePixF420と比べて、連写性能という面で大きく後退してしまっている。
特に動画性能が大幅に削られており、『QVGA/30fps/メモリカード容量限界まで』というそこそこの画質だったものが『QVGA/10fps/60秒まで』という一世代以上前のものになってしまったのは残念だ。
これに関してはブーストの効いたハニカムCCDから通常CCDになったということも影響しているのであろう。
また、バッファメモリが削られているようでFinePixF420に備わっていた各種の連写機能はオミットされることになってしまった。
レンズは38-130mm(35mm換算)の3.4倍ズームを搭載している。
このレンズがペンタックスのスライディングレンズによく似た機構を持っており、小型化に寄与している。
ただf2.8-5.5とテレ端でけっこう暗くなっているのが不安要因といえる。
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本体は小型化されたものの、液晶ディスプレイにはいまや標準となりつつある2.0型のものが搭載されている。
光学ファインダーも装備されているが、メインは液晶ディスプレイでの撮影となるだろう。
……と、まあハードウェアの仕様を眺めてみると、スタイリッシュではあるものの昨今のデジタルカメラとしては非常にベーシックなつくりとなっている。
ここは実際に使ってみての使用感が大事になってくるだろう。
(Page2へ)
・Page1 手のひらサイズに生まれ変わった
・Page2 スライドスイッチの良し悪し
・Page3 FinePix的でないFinePix
・Page4 FinePix F440/F450 実写画像&スペック
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