40ドルで1万年後の夢を買うお話
ウエブサイトには、「セールスオフィス」として、この写真を掲載中。ジョークであることが強調されています。 |
記事上では、ウェブベースの不動産会社「ロイヒ・シービュー・エステイト」が数週間後から幻の島ロイヒをバーチャル・アイランドとして、分譲販売する予定と報道。ロイヒとは、ハワイ島南西沖32キロの場所にあるハワイ諸島で最も若い海底火山です。900メートルの深さにありますので、島として水面上に顔をのぞかせるまでには、まだ1万年以上もあるのではないか、というのが学説となっています。
⇒ ロイヒについての詳細はハワイ火山学センターのページをご参照ください。
購入者にはパンフレットや証書が送られるだけでなく、オーナー協会も発足され、毎年4月1日のエイプリル・フールには、海底火山状態のロイヒを船で訪ねる会合を開催するなどのイベントも予定されているとか。
不動産会社の創設者のひとりは、「惑星や月の土地を買える時代。まだ目に見えない島の土地を買えてもよいはず」とコメント。つまりは、ユーモアたっぷりの「夢を買って、皆で遊ぶ」お話しなのですね。ロイヒの分譲地には、風呂とサウナ用に天然の温泉水も完備されている、とうたっていたり、なかなか凝っています。
「人間はもっとユーモアを持って生きるべき」というモットーでのロイヒの土地販売に対して、ハワイ州消費者保護協会は「ウェブサイトでは、土地販売行為がパロディであることが明確にされており、購入者もそれを十分に理解し、土地所有の利益を要求しないのであれば問題はない」としています。
【関連情報】
ホノルル・スターブレティン掲載記事
ロイヒ・シービュー・エステイト
ロイヒについての詳細
Wikipedia「ロイヒ」