ふと応募した他社のポジション。そして面接
漠然とした迷いだったのに、とある求人を見てグラリ。思わず応募へ。 |
それはある有名会社のマーケティング・マネージャーのポジション。日本向け、と限定しているだけでなく、日本語コミュニケーション能力や、職種にふさわしい教育、経験を持つもの優遇、というような但し書きまでされていました。
人事面での待遇は評判が良い会社でしたし、上司となる人のことも何となく知っていたので、後ろめたい気持ちはありながらも、どうしてもその募集広告を捨てることができず、切り取って大事にカバンにしまっていました。
以前にビジネス・コミュニケーションの授業で書いた履歴書をアップデートし、カバーレターを書き……。迷いに迷いながらも、やっと気持ちに踏ん切りをつけて投函したのは、最初に広告を見たときから2週間以上も過ぎた後のことでした。
人事部からの連絡は「もう届いたのか」と思うほど、すぐに来ました。アメリカの大きな組織らしい応募の手続きを済ませ、人事担当者との面談。ローカルの女性だったので、もちろん英語です。ビザの件は正直に話し、インターンをしている会社からのオファーのことも、包み隠さず打ち明けました。案の定、直属の上司は、私が想像していた女性でした。ハワイの主要な団体などでも、役員を務めたりしている、ハワイでは有名な敏腕ビジネス・ウーマンです。
15分ほどの面接が終わり、にこやかに握手をしてオフィスを出ました。淡々とまた連絡する、と言われただけだったので、「どうせダメなんだろうなぁ」と諦め気分でいたのですが、その翌日、今度は直属の上司となる女性から電話が来たのです。「まさかあなたが応募してくるなんて驚いたわ(笑)。ぜひ一度会って、お話ししましょう。」
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