全米で唯一のショーユ・ブランド「アロハ・ショーユ」 |
その証拠のひとつが、醤油。ハワイでは全米で唯一、アロハ・ショーユという会社が自社生産を行っています。スーパーには、キッコーマンもヤマサも、多彩な種類が置いてあり、どれほどロコの味覚に必要とされているのかが分かります。ハワイの醤油文化について、見てみましょう。
ソイ・ソースではなく、「ショーユ」がハワイ風
日本の伝統の調味料、醤油は、アメリカでもSoy Sauce(ソイ・ソース)として誰もが知る存在。ただしハワイではSoy Sauceではなく、「ショーユ」と日本語そのままで呼ばれています。ハワイの醤油文化は近年アメリカに輸入されたものではなく、正真正銘の地元文化なのです。日本の有名醤油メーカーは大々的な海外進出を果たし、現地製造工場を構えて醤油製造を行っていますが、アメリカ生まれの醤油会社が存在するのは、全米で唯一、ハワイだけ。それがハワイの家庭の味としてすっかりお馴染みの「アロハ醤油」です。
ハワイの食卓やレストランには絶対に欠かせない調味料、醤油。 |
アロハ醤油は西海岸を中心に米本土にも出荷されている他、オンライン・ショッピング時代の昨今、全米各地からもオーダーが入るそうです。ハワイ出身者や、ハワイ生活経験者は「ふるさとの味」を再現するには、アロハ醤油がないとどうしようもないとわかっているからなのでしょう。
⇒ ロコの生活には不可欠のショーユ。どんな風に使われているのか、次ページで解説。