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就航まで1年!新交通「スーパーフェリー」

飛行機しか手段がなかったハワイの島間の移動に、2007年春、ついにフェリーが登場する予定です。「スーパーフェリー」と呼ばれる新しい交通手段について、見てみましょう。

執筆者:上野 元

飛行機しか手段がなかったハワイの島間の移動に、2007年春、ついにフェリーが登場する予定です。「スーパーフェリー」と呼ばれる新しい交通手段について、見てみましょう。

島間の移動に関する常識が大きく変わる!

ハワイ・スーパーフェリー
2007年春に就航予定のスーパーフェリー
海に囲まれた島々であるハワイ諸島は、経済が発展して、人々の島間の行き来が激しくなった現在でも、移動手段は飛行機のみ。どちらからどちらへ移動するにしても、オアフ島をのぞいて公共の交通機関がないハワイではレンタカーは不可欠です。

島間とは言っても、空港のセキュリティはますます厳しくなっていますので、遅くとも1時間前にはチェックインしなければなりません。短期の出張や家族旅行などは、自分で車を運転して空港の駐車場に置いておくことが多いので、出し入れや駐車料金もかかってきます。

さらに、着いた島でレンタカーを借りるのも、料金はもとより、相当時間と手間の要することなのです。行きと帰り分の時間のロスを何とか解消できたら、一日をもっと有効に使えるのに…。そう思っている商用渡航者は数知れないでしょう。そんな人々には、待ってました!という新サービスなのですね。

2007年、まずはホノルル~マウイ島&カウアイ島間で運行開始

スーパーフェリーのルート
まずはマウイ島とカウアイ等路線からスタート。片道は3時間。
今回のフェリーは、ホノルルを拠点とする「ハワイ・スーパーフェリー」社が、ハワイ州からの許可を得て運営を開始するもので、最初の2年間は、一隻のフェリーのみ導入されます。そのため、ホノルル~マウイ(カフルイ港)、ホノルル~カウアイ(ナウィリウィリ港)の2ルートを、1日に1往復ずつするだけ。

たった一隻が1往復…?と思われるでしょうが、定員は実に866名。ネイバーへ行く航空会社が使っているのは、200名規模の飛行機なので、現在移動している人数相当は、十分に運べるキャパシティがあるということになります。

所要時間は、どちらのルートも片道3時間。もちろんフェリーですから、車やバイク、自転車なども一緒に運ぶことが可能です。到着した先でレンタカーやタクシーを手配する必要がないため、これまでの島間移動の常識が大きく変わっていきそうです。

2009年にはもう一隻のフェリーが導入開始され、ハワイ島カワイハエ港へのルートが就航となります。こちらは片道4時間コース。同時に、マウイ島への往復が一日2往復に増便されるそうですので、全部で4ルートとなります。

ハワイ島の空港といえばヒロとコナの2箇所ですが、コナの港はもともと遠浅でもあり、また老朽化が進んでいるため、観光用の小さなクルーズやボートのみと言ったところ。大きなフェリーの利用には耐えられないそうです。またホノルルからヒロへ行くには6時間もかかってしまうだけでなく、かなり波が荒い場所を通らねばならないため、現在、運航は予定されていません。

⇒ 次ページでは気になるスーパーフェリーの料金とインテリアのお話です。
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