Q&Aサービスの問題点とは?
あなたはQ&Aサービスをうまく使いこなしていますか? |
勿論、認知度が低いというのは、そのサービスが普及する上でかなり大きな障壁となります。しかしQ&Aサービスが人気を得ることができなかった理由はそれ以上に実際に参加する際の敷居の高さです。
Q&Aサービスは単純に過去の質問を閲覧するだけであれば何の障壁もありません。しかし、実際に自分が質問しようと思ったら、まずそのサービスへのユーザー登録をする必要があります。また人力検索はてなのように、ポイントを購入したり、まず質問に答えてポイントを貯めたりしないと質問ができないシステムになっているサービスもあります。
そしてQ&Aサービスとは、人が聞いて人が答えるというシステムですから、質問も当然、会話形式になります。ここで、特にネット初心者や、文章を書くことが苦手なユーザーは、自分がわからないことをどう文章にしていいかわからず、便利であることはわかっていても結局は利用できずにいるということも多いのではないでしょうか?
Q&Aサービス、今後の課題は?
現在、ドラマなどの影響もあり、今まで存在を知らなかった、もしくは利用していなかった多くのユーザーが、このサービスに注目し始めています。ただ、このようなユーザー参加型のサービスは単に閲覧されるだけではサービスの質は向上しません。多くのユーザーが実際に参加することによってデータベースがさらに充実し、高品質のサービスになる訳ですから、利用者が増えてきた今だからこそ、ネット初心者、文章を書くのが苦手なユーザーが今まで以上に簡単に参加できる仕組み作りが重要になってきます。
勿論、サービスの性質上、ユーザー登録やポイントの獲得、購入などのシステムは必要不可欠なものですから、単純にキーワードを入れればすぐに答えがでてくる検索サービスと同様のシステムにするということは難しいかもしれません。それでもいかに初めてのユーザーにもすぐに理解してもらえ、利用できるようにするという部分や、また過去の質問でも似たような質問を整理するなど、改善の余地はまだまだあるでしょう。
日本発の新たな検索サービスになるか?
今月6日、国立情報学研究所は、Yahoo!知恵袋の質問、回答データの無償提供を受け、情報検索技術の研究を開始すると発表しました。通常の検索技術ではアメリカに追いつけない可能性が高いが、日本が比較的健闘しているQ&Aサイトを材料に情報分析などの研究することによって、新たな検索サービスの構築に役立てるそうです。Q&Aサービスのシステムはネット上のユーザー同士の知識共有だけでなく、例えば社内での情報、技術共有などの分野においても、今後、大きな可能性を秘めています。昨年からのネット上での重要なキーワードの1つである「共有」ですが、Q&Aサービスも知識共有サービス、コミュニティとして今年はさらなる発展が期待されます。そして、それによって、もしかすると日本から新たな検索技術、サービスの発信もあるかもしれません。