井戸端会議や給湯室での会話など、元来、口コミは女性の専売特許でした。そして今では、ネット上においても、女性の口コミは多くの企業 にとって、重要なマーケティングの1つとなっています。そこで今回は 前回に引き続き、 株式会社ハーストーリィの社長である日野佳恵子さんにネットにおける口コミの重要性、特に 女性が口コミをしたくなるサイト、商品について伺っていきます。

女性が好むサイトとは?

株式会社 ハー・ストーリィ トップページ
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ガイド:
ハーストーリィさんはネット上で10万人以上の主婦会員をお持ちということですが、日野さんが考える、女性が好む、女性が見て楽しいと 思うサイトの定義というのはあるのでしょうか?

日野:
好感度と共和性、親和性ですね。そしてこれが難しいのですが、「ちょっと上」です。まず好感度についてですが、女性というのは基本的 に清潔感が好きです。これは明るいもの、さわやかなもの、柔らかいものが好きという意味での清潔感です。色のトーンで言うと、えぐいピンクではなく、さわやかなピンクだったり、濃いブルーではなく、さわやかなブルーといったように少し白が入った色がいいんですね。

以前、脳の専門家の方がおっしゃっていたのですが、女性と男性では色の認識の量が女性の方が多いそうなんです。男性には見えない色が 女性には見えるらしいんですね。ですから無意識にグリーンではなくエメラルドグリーンだったり、ピンクではなくパステルピンクを女性 は好むんです。

ガイド:
確かに男性は黒とか青といったストレートな色を好む傾向はありますね。

日野:
はい。ですから優しい明るさ、パッと見たときに受け入れてもらえるかというのが大事なんですね。これが親和性ということなんですが、パッ と踏み込める柔らかさが必要です。

女性というのは子宮を持っています。これがどういうことかと言いますと、本能的に安全な場所を選びます。子供にとっていいかどうかと いう判断で動くんですね。本能的に危機を回避する能力を持っているので、危険な色というのは嫌いなんです。

つまり暗い色、強い色、あと工事現場の色もそうですね。真っ赤とか真っ黄色とか、いわゆる危険の色というのは認識的に避けるという本能 がありますので、差し色にはいいのですが、メインカラーには無理なんです。

ガイド:
ネットショップでも女性向けの商品を販売しているところでは明るい、パステルカラーを使ったショップが多いですよね。今までは漠然と女 性はピンクやオレンジなどの明るい色が好きなだけだと思っていましたが、これは本能なんですね。

日野:
そうですね。逆に男性というのは本能的に狩猟民族なので、勝ち負けが大事、つまり勝負色が好きなんです。スペインの闘牛などもそう ですが、血の赤い色であるとか原色というのは男性の本能を駆り立てるんですね。

ですから、ネットショップにおいても、男性向けのショップの場合は黒とか赤という原色が多いというのは、男性の征服欲を駆り立てる 色だからです。その商品を占領したいという本能が働くんです。

女性だけが持つ同化願望とは?

ガイド:
なるほど、確かにクレジットカードでも限度額が上がっていくとカードの色もゴールド、プラチナ、ブラックとなっていきますが、見事に 今のお話にあった男性の本能を駆り立てる色ですね。先ほど上げて頂いた女性が好むサイトの定義の中にありました「ちょっと上」 というのはどういうことでしょう?

日野:
女性はちょっと素敵な人と知り合いに見られる場所が好きなんです。この素敵な人というのは、芸能人でいうとわかりやすいのですが、 蛯原友里さん、黒木瞳さん、倖田來未さんなど、これらの人のファンというのは実はほとんどが女性なんです。

これは何故かというと、今挙げた方達は、今の自分よりもちょっと上の存在なんです。ですから、もしかしたら真似できるかもとなるんですね。 古くは松田聖子さんの聖子ちゃんカットもそうですし、安室奈美恵さんのアムラーもそうですし、芸能人のファッションや髪型からブームが きて、そしてネーミングがきますよね。これは女性のみで男性にはない現象なんですよ。

女性というのは若干、同化願望というのを持っていて、少し上の人を真似して、その人に同化したいという願望があります。そして主婦に なると栗原はるみさんがその対象になるんです。ちょっと素敵なカリスマ主婦が好きで、私は栗原はるみさんの世界が好きな主婦なのよと 思っている自分が好きなんです。

ガイド:
確かに木村拓哉さんはとても人気がありますが、一般の男性の中でキムラーが出たかというと、出てませんよね。

<次ページでは、女性が口コミをしたくなるための条件について伺っていきます。>