インターネットサービス/インターネットサービス関連情報

これからの口コミサイトはSNS化の方向へ

ブログやSNSなどによる口コミによって、商品を購入するユーザーが増えています。今回はユーザー同士の口コミによる情報共有、特にモノに関する口コミに関して見ていきます。

水上 浩一

執筆者:水上 浩一

インターネットサービスガイド

昨年12月25日、サイバーエージェントとmixiは、ブログやmixiを週1回以上利用しているユーザーに対し、「CGM(Consumer Generated Mediaの略で、インターネットなどを活用して消費者が内容を生成していくメディアのこと)と購買活動に関する調査」の結果を発表しました。

この調査によると、ブログやmixiの利用者の約70%が自身のブログやmixi上でモノやサービスを勧めた経験があり、また約30%のユーザーが、勧められているモノやサービスを購入した経験を持っている。さらに購入検討まで含めると約50%になるとの結果が出ています。

ブログ、SNSの普及によって、インターネット上では口コミが広まるスピードは格段に速まりました。この傾向は携帯電話でのブログ、SNS利用者が増加していく今年以降、さらにスピードが速まると予想できます。

また口コミサイトとしては以前から、価格ドットコムアットコスメなどがありましたが、昨年末辺りからいくつか、新しいサービスもスタートしています。今回はネット上での、主に商品の購入に関しての口コミサービスを見ていきます。

欲しい商品があればまず、ブログなどでその商品の情報を検索しているユーザーが増えています。
欲しい商品があればまず、ブログなどでその商品の情報を検索しているユーザーが増えています。

ユーザーが欲しいのはより客観的な商品情報

上述の調査の中で、特筆すべき点は、購入、または購入を検討する際に参考にするブログとして、友人、知人のブログが52.2%、タレントのブログが10.2%なのに対し、一般の人で知らない人のブログを参考にする人は67.3%という結果です。

これはユーザーがそのモノやサービスの友人、知人が書いたという先入観のない、より客観的な評価を知りたいという気持ちの現れであるといえます。

このようにネットを利用するユーザーは、何か欲しいモノやサービスがあった時には、まず、ネットでブログやSNSでそのモノやサービスの評判、使い勝手などを検索するという流れは、既に定着しています。しかし、情報量が増えたことによる新たな問題点も出ています。

より有益な情報を探す難しさ

ブログなどにより客観的な情報は増えましたが、飛躍的に情報量が増えたことで逆に検索などでも思うような結果が得られにくい状況になっています。

例えば商品名で検索し、ブログを閲覧してみたら単にその商品が発売されたということを紹介するだけのブログであったり、購入をしていても自分の欲しい情報はなかったりが続き、そのうちに面倒になって探すのを止めてしまったという経験はないでしょうか?

また、最近では、アフェリエイトの新しい形として、企業が指定したモノやサービスに関しての記事を書くと報酬が貰えるというサービスも登場しており、特にネット初心者にとっては、自分が欲しいモノを購入したユーザーの賛否を含めた生の声を探すことが、ますます困難になっています。

そこでブログなどよりも比較的、容易に商品情報を検索できる、価格ドットコムやアットコスメなどの口コミサイトが重要になってきます。この流れに合わせ、口コミサイトにも大きな変化が出てきています。

<新たな口コミサイトとは?詳細は次ページで>
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