2007年のパソコン関連不都合ニュースと言えば、バッテリー関連になるが、2008年に何かといわれると、NVIDIA(エヌビディア)製GPU(グラフィック・プロセッシング・ユニット)の不都合問題になるかもしれない。
このNVIDIA製GPUに関する不都合情報は、一部で報道された物の、全品回収などになっていないため、あまり話題にはなっていない。
NVIDIAのGeForce 8Mシリーズと言えば、2007年に登場した高性能ノートパソコン用GPUということで、2007年中頃から2008年中頃までに出荷されたハイエンドノートパソコンを中心に採用されている。
今回の不都合は、このGPUに問題が見つかった物で、ダイパッケージング素材に問題があり、高い確率で不都合が発生するというもの。
GPUとは画像表示に関する部品の事
NVIDIAのGeForce 8600M GT。画像の銀色に見える付近の素材が問題の原因という。
具体的な製品名やロット、問題発生条件などが公開されていないが、ノートパソコンのようにGPUなどの冷却が十分でない場合に、この不都合が発生する確率が高いようだ。
症状としては、画面が歪む、表示が乱れる、起動しても画面が表示されないといったもの。
GoForce 8600M GTなどがそれに該当しているらしく、筆者もこの不都合と思われる問題に遭遇してしまった。