NECのLuiをしばらく使った正直な感想は、一部設定にとまどった物の、このコンセプトは使えればすごく便利ということ。
動画や音声はともかく、個人レベルで使えるリモートサーバー環境はいくつか市場にあるが、どれも個人が使えるパッケージとして完成されているわけではなく、使えるようにするまでの道のりは、Luiのセットアップどころではない。
他の環境の場合、まずはどの製品が何に対応しているのか、ソフトをどうするのかというところから入らなければならないことも多く、Luiの場合、対応機器を用意して、ソフトの設定をするだけで、比較的簡単にリモートサーバー環境が構築できるのとは大違い。
なによりも、動画や音声もそのまま、リモート環境で問題ないというのが魅力だ。
今回の記事では、しばらく使った上で気になった部分を中心に書いてみたが、ここまで書くのも、今後の使い勝手や機能向上を期待したいからだ。
マクドナルドでLuiを使ってみるの図。家庭内で使うのと同じ使い勝手。
とはいえ、本格的に使えるようになるのはこれから
家庭内などで、このシステムを使っても便利だが、本当に便利なのは外出先での使用。
今でも、ホットスポットなど、インターネット環境があるところからの接続では問題なく使えるが、いつでもどこでも使えるという状態にはなっていない。
街中で使えるホットスポットはこれからも拡大していくと思われるが、今の調子で増えるよりも、他のモバイルブロードバンド環境が普及する速度の方が速いと思われる。
今でも、イーモバイルは使用可能地域が比較的都会に限られる物の、それなりの速度が出ており、これがさらに広まれば、かなり便利になるはず。
また、2009年にはモバイルWiMAXの試験サービスが日本でも始まり、2010年頃には本格的に普及が始まるようだ。
また、その後のLTEという、より速いサービスの準備も着々と進んでいる。
Luiのようなコンセプトの製品が本当に生きるのは、その頃だと思われる。それまでに製品としてさらに成熟すると面白くなりそうだ。