今回組み立てた参加者全員の起動自体は問題なかったが、私が組み立てた1台だけは、キーボード上部のカバーをくみ上げたところで、液晶ヒンジ部分のかみが甘いということで、チェックが入った。
個人的にはどこに問題があるのかよくわからず、言われてみてばそんな感じがする程度だったが、結局キーボード上部のカバーが交換されてしまった。
少なくとも、現場レベルでは細かな不都合も見逃さずチェックしていることがよくわかるいい例だ。
しかし、このような不都合はわかりにくいため、気づくのも個人差も出やすい部分だろう。実際の工程での品質管理がどうなっているかよくわからないものの、チェックする人の個人差までも吸収するようにチェックしているのならば安心できる。
このようなちょっとしたトラブルも含め、組み立てイベントは非常に楽しめる。
ノートパソコンはデスクトップパソコンとは違い、PCを構成する全ての部品が一体化しており、さらに無線LAN関連などデスクトップパソコンより複雑な構成になっていて、組み立てが難しい反面、これ一台でPCの機能がどのようになっているかの教育にもなるだろう。
他社でも似たようなイベントを行っているので、ちょうど新機種を買うタイミングに、このようなイベントがあるなら参加することをおすすめしたい。
PC組み立て注意点
このイベントでは、組み立て中は常に静電気防止用のアースバンドを巻いた。普段、メモリ増設する際などにも、アースバンドまでは行かないまでも、何らかの静電気対策をした方がいいだろう。
また、各種カードの端子には手を触れないようにという注意もあった。これもメモリ増設などではうっかりさわってしまいかねないので、注意したい。
[上倉 賢]