ThinkPad W700を詳しく見る
ThinkPad W700の特徴として、ハイスペックであることと、カラーキャリブレーションとデジタイザの存在がある。
カラーキャリブレーションは、写真やCGなどでは特に重要だし、一般ユーザーにとっても、画面に表示されている色が正確であることは重要だろう。
液晶の色は液晶の駆動方式(IPSかTNかなど)や、液晶パネルそのものの性能などによって変わるが、一般的にノートパソコンに採用されている液晶は青っぽい。
これは自分でカラー調整することで、実際の色に近づけることができるが、液晶パネルそのものが色をどれだけ再現できるかも重要なポイントで、ThinkPad W700の場合は72% Gamutだそうで、Windowsで使われているsRGBに近いという。
カラーを調整する場合、一般的には市販のキャリブレーションツールを使って行うが、画面にセンサーを取り付ける必要があるなど手間がかかる。ThinkPad W700の場合には、パームレスト部分にセンサーが内蔵され、液晶パネルを閉めることで自動調整が可能になっている。
また、パームレスト部分にデジタイザがついており、外付けで使うことになるタブレットが内蔵されることになり、写真のレタッチなどをペンでそのまま可能。少なくとも右利きの方にはタブレットが小さすぎて使いにくい言うことはなさそうだ。
様々なポート類が内蔵されているというのもThinkPad W700の特徴だろう。
ドッキングと合わせて、最近のノートパソコンで採用され、W700に用意されていない物はHDMIくらいなもので、eSATAやSPDIFがドッキング経由な事を除くと、ほとんどのポートが標準で用意されている。外部モニター用にはVGA、DVD、DisplayPortの3つが本体に搭載されている。
上の画像は15.4型液晶のThinkPad W500とThinkPad W700との比較と、W700用のACアダプタ。
製品番号 | CPU | GPU | 液晶 | ダイレクト価格 |
27544JJ | Core 2 Duo T9400 | NVIDIA Quadro FX2700M | 17型WXGA+ | 420,000円 |
27544LJ | Core 2 Duo T9600 | NVIDIA Quadro FX2700M | 17型WUXGA | 488,250円 |
27585EJ | Core 2 Extreme QX9300 | NVIDIA Quadro FX3700M | 17型WUXGA | 735,000円 |
簡単に紹介したが、スペックが高い事以外にも、17型ワイド液晶を採用した大型ノートパソコンながら、ThinkPadのRollCageを採用しており筐体の剛性は非常に高く、全体的な品質は非常に高い。
価格が高すぎるなど一般ユーザーにはなかなか手が届かないが、ハイスペックの製品を探している方は、他機種とのベンチマークにはちょうどよい製品だ。もちろん、モビリティを重視したハイスペックの製品を探している方には予算があればおすすめできる。
ThinkPad製品情報
ThinkPad W700プレスリリース
[上倉 賢]