FMV-BIBLO LOOX U
富士通FMV-BIBLO LOOX U
Atomプロセッサを使った製品は低価格モデルばかりで、Centrino Atom対応機がなかなか出てこないが、LOOX UはCentrino Atom採用で新しくなった。
Atom Z530(1.6GHz)を採用し、タッチパネル対応の解像度1280×800の5.6型ワイド液晶を採用しているため、画面情報量は通常のA4ノートなどと同じ。ドットピッチは0.0945mmと、15.4型液晶の0.259mmと非常に細かくなっている。
実売価格は13万円程度で、他のAtom採用低価格製品に比べて倍近いが、重量が565g、サイズも171×135×33(26.5)mmと小型軽量になっている。キーボードも従来モデルに比べて改良されており、使い勝手は向上している。
Centrino AtomはSCH(チップセット)の制限で最大メモリが1GBであるが、Windows Vistaを採用しているため動作が若干重い。Windows XPにしたほうがより快適に使えると思うが、ドライバの問題もありそう簡単ではない。
また、通常のWindowsアプリケーションがそのまま動作する解像度は便利だが、液晶サイズが小さいため、タッチパネルなどでクリックするのは難しい部分がある。単に小さくしただけでは使いづらいことがよくわかる例となっており、小型の画面用に大きめなインターフェースが欲しいところだ。
2セルバッテリで5.3時間、4セルバッテリ(+100g程度)で11.1時間のバッテリ駆動時間となる。
前述したようにメモリが最大1GB、画面が小さすぎることなど使い勝手面での問題があるが、Windowsアプリケーションをそのまま動作できる小型PCハードウェアを探している方には、おすすめできる製品ではある。
直販サイトのWEB MARTでSSDやWANを選択できる点も、ニーズに合わせることができるため便利だろう。
FMV-BIBLO MG/FMV-BIBLO LOOX R
富士通FMV-BIBLO LOOX R
筐体は従来モデルと同じだが、狭額縁で14.1型ワイド液晶を搭載しながら、13.3型ワイド液晶搭載モデルなどと同程度の底面積を実現しているFMV-BIBLO MGの上位モデルは、Centrino 2に対応したモデルもあるなど、基本性能が向上している。
また、LOOX Rもインテルの最新Core 2 Duo SU9300を採用するなど、基本性能が向上している。
どちらのモデルも直販サイトのWEB MARTでSSDを選択できるなど各種カスタマイズに対応している。特にMGに関してはGPUにS3のChrome 430 ULPを選択できる点は、ビデオ性能にこだわる方には注目だろう。