一般的な用途には十分な性能のA4ノートパソコンは15万円以下、場合によっては10万円以下で売られることも多くなったが、B5ノートやハイエンド仕様の製品は20万円以上することが多い。
何でも安ければいいわけではないが、消費者としては少しでも安く買えた方がいいと思うのは当然だが、最近は今まで高かったジャンルの製品も安くなりつつある。
その中で、最近目立ってきたのが、ゲーミングPCなどの価格低下だ。
2年ほど前からNVIDIAのGeForceやAMDのATI Mobility Radeon HDシリーズなどのGPU性能の向上で、3D CGバリバリのゲームもノートパソコンで十分楽しめるようになってきたが、どうしてもスペックを高くする必要などもあり、通常のA4ノートパソコンよりも価格が高い状況だった。
しかし、PCゲームの人気が高い海外からコストパフォーマンスの高い製品が登場するなどしていたが、日本でもゲーミングPCの価格が下がりそうなきっかけとなる製品が登場する。
日本では、家庭用ゲーム機でもニンテンドーDSで売れているようなライトなゲームばかりが売れている状況だが、海外で圧倒的に人気があるゲームはGrand Theft Auto IVのようなボリュームも内容もハードなゲーマー好みのソフトだ。
このようなゲームは家庭用ゲーム機版も出ているが、PCプラットフォームの方が、画質などの調整が可能で、よりゲーマー好みの内容になっていることが多い。そんなことで、PCゲームは海外では一定の人気があるが、日本ではあまり人気がない。
そんな中、東芝のWeb販売用グラフィック強化モデルやDELLのXPSシリーズ、ASUSのGaming SeriesやマウスコンピューターのG-Tunesシリーズなどいくつかのブランドが日本のゲームPC市場でがんばっているが、ここにGatewayもコストパフォーマンスの高い製品で参入する。
GatewayとAcer
Acer Aspire 6920 |
Gatewayは経営上の問題で一時期日本市場を撤退していたが、再上陸し、現在は店頭向け製品として大手量販店などで販売されている。
北米ではGatewayのシェアが高く、その市場が魅力的だったのか世界シェアの高いAcerがGatewayを買収し、GawateyはAcerの子会社となっている。それにより、Gatewayも含めたAcerは全世界市場での地位をより強固にしたが、日本市場ではAcer、Gatewayともにシェアはそれほど高くないのが現状。
そんなAcerはAspire 6920シリーズでAVノート市場をねらうようで日本でも販売するが、Gatewayはゲーマー向け仕様のFXシリーズを投入する。
FXシリーズは海外ではすでに展開していたシリーズで、北米の大手量販店では今回のものとはスペックが異なるものの$1300ドル程度(14万円程度)で販売していたモデルの最新版となる。