Qosmio F40 2008年夏モデル
Qosmioシリーズは普及機のQosmio F40のみが新しくなったが、ダビング10への対応や、全機種に室内用アンテナを同梱しアンテナ線などの煩わしさがなく地デジを楽しめるのがポイント。スペックも強化されるが、Qosmioとしては小さな改良にとどまっている。
大きくモデルチェンジするのは、2008年6月と言われるインテルの新プラットフォームCentrino 2に対応したモデルだろう。よりハイエンドな製品を求めている方はしばらく待つ必要がありそうだ。
ちなみにHD DVD搭載モデルはない。
デザインがより強化されたdynabookシリーズ
ソフトウェア面の改良では、比較的難しい無線LANの接続で無線LANアクセスポイントと簡単に接続の設定ができるWPS(Wi-Fi Protected Setup)に対応し、3ステップで無線LANに接続できるようになる。
また、学習ソフトの動画で学ぶMicrosoft OfficeにPowerPoint 2007版が搭載された。
harman/kardonのスピーカー
デザイン面で、ラッチレスやヒンジ部分の改良などもあるが、スペックで残念なのは、CPUやHDD、メモリなどの強化もあるがdynabookシリーズの有線LANは10BASE-Tに100BASE-TXまでである点。
レグザリンクなどにも対応し、動画再生などにも今まで以上に活用されると思われることから、無線LANのIEEE802.11n(ドラフト)対応も含め、今後の機能強化に期待したいところだ。
dynabook CXにharman/kardonスピーカーが採用されなかったのは残念だが、dynabook AXとTXに採用されたドルビーとharman/kardonスピーカーは他の製品と比べると非常に品質が高く外付けのスピーカーの音がいいのはわかるが、それが面倒な方などにはかなり便利に使えるだろう。 また、レグザリンクでHDMIケーブル一本で大画面テレビやステレオに接続し、動画や音楽をテレビのリモコンだけで楽しめるのも非常に利便性が高い。
価格もdynabook AXが13万円から15万円。dynabook TXは16万円から18万円。dynabook CXは16万円から20万円と従来機種と同等。
本体だけで地デジ番組を楽しみたい場合はQosmio F40がよいが、テレビ視聴にこだわらない場合はdynabook TXがデュアルコアCPUを採用し、スペックも含めたコストパフォーマンスが高くおすすめ。
dynabook CXもコンパクトな筐体で悪くはないが、価格が若干高く、通常のスピーカーである点が若干見劣る部分。
海外ではSatelliteという名称だが、東芝の製品は数少ない日本発のノートパソコンの一つ。最近はノートパソコンでも海外メーカー品がデザイン面も含め充実しており、日本の製品もデザイン面も含め充実するのは悪くない。
このように続々と新機種が登場し、他社機も含め、デザインや機能面でより強化されたノートパソコンが今後も登場することは間違いなく、ノートパソコン市場は今後も順調に伸びていきそうだ。
[上倉 賢]