ACアダプタ。灰色の方が第三世代ThinkPad/Lenovo 3000用 |
今回、一部ではあるがLenovoの大和研究所を見学して、ThinkPadの品質を保つための試験室の充実ぶりには、驚くばかりだ。それより、感動したのは、会議室にACアダプタが完備されている点だ。
最近は会議用に電源のアクセスをしやすくしている会社も増えているが、自社のメインプロダクツ用周辺機器とはいえ、ACアダプタが完備されているのは珍しいのではなかろうか。
数時間のバッテリ駆動時間は可能だが、第二世代、第三世代のThinkPad/Lenovo 3000用のACアダプタがそれぞれの席に用意され、バッテリ残量が少なくなっても安心して使えるのは、利便性も高いだろうし、筆者自身ThinkPadユーザーで良かったと実感した。
これが可能なのも、シリーズ通して同じACアダプタが使えるなど、継続性のある製品を開発しているからこそ。新しいモデルが出る度にACアダプタも変わってしまうようでは、安心して買い換えも出来ないし、周辺機器が使い回せなければ、TCOも上がる。
すべての会議室に完備しているわけではないだろうが、見学中すれ違う社員の多くがなぜかThinkPadを持ち歩いていることからも、常に使用しているのだろうし、だからこそさまざまな場所にACアダプタを配置しているのであろう。
IBMからLenovoになり、中国企業だからという理由で避ける人もいるようだが、ThinkPad自体2000年頃には中国で生産していたし、本社はアメリカのノースカロライナ、今回紹介したようにThinkPadの開発は日本など、中国企業というよりグローバル企業といった方が正しいかもしれない。
試験内容は業界でもトップクラスだろうし、最新テクノロジの導入ももちろん重要、カタログスペックも気になる。日本人にとって日本製というのは一つのブランドかもしれないが、それだけではない、スペックでは表しきれないシリーズを通した継続性、マニュアルの充実度合い、各種ソフトウェアのアップデートなども含め製品選びをしたい。
Lenovo ThinkPadシリーズ情報サイト
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Lenovo - レノボ
[上倉 賢]