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PureVideo HD
HD DVDやBlu-rayの動画は、DVDビデオと同じMPEG2や、H.264(MPEG-4/AVC)、VC-1など最新の規格が使われている。それぞれの規格を解説すると、分厚い解説書並の分量となってしまうが、要するにかなり複雑な計算をしなければデータを画像として表示することが出来ない。特にHD動画などで使われるH.264やVC-1はより高度な処理が必要とされる。
それらの処理をCPUではなく、GPUが負担し、更に各種高画質化機能でより綺麗に表示するのが最近のトレンドで、PureVideo HDはGPUが負担する割合がかなり高くなっている。
思い起こせば、1990年台後半のDVDビデオ登場時にも、ハードウェアでMPEG2を支援する機能が存在していた。当時も今のと同じように、CPUだけではMPEG2のデコードが間に合わない事から、ハードウェアによるMPEG2デコーダが必要だった。
現在の支援機能は、動画処理専用のカードが別途提供されていたりしたが、現在の支援機能はGPUにその機能が統合されており、当時のように動画処理専用のデコーダを必要としていないのが特徴だ。
PureVideo HDの新機能
PureVideo HDがなぜHD動画再生でより効果が発揮されるかは、下の図を見ると一目瞭然だが、専用の回路が追加されたためだ。
新アーキテクチャの比較
VP1からVP2へ
Video Processor 1からVideo Processor 2へ進化しIDCT(逆離散コサイン変換)やMotion Compensation(動き補償)、Deblocking(デブロッキング)、2つのストリームの同時デコードなどが可能になる。
BSP Engine (Bitstream Processor)
H.264で使われるCABAC/CAVLCなどのエントロピー符号化処理を行う。
AES128 Engine
コンテンツ暗号化関連の処理回路。Windows VistaのPVP-UAB(Protected Video Path-Output Protection Management)にも対応する。