BUFFALOの外付けHDD |
最近のパソコンでバックアップといえば、容量あたりの単価と利便性でハードディスクにバックアップが基本。
自宅や事務所で使っているなら、無線LANなどを活用し、いつでもどこでも大容量のストレージからさまざまなファイルを参照したり、大事なファイルをバックアップすることが可能だ。
しかし、外出先で同じ事をやる場合、サーバーなどが必要になり簡単にはできない。
また、最近は安くなっているとはいえ、それなりの出費が必要だし、ノートパソコンをスリムに使いたい人には余計な周辺機器は邪魔な存在だろう。
そこで、無料もしくは、低価格で使用できるさまざまなインターネット上のサービスを使い、自宅では余計なハードウェアの導入せずさまざまなデータをバックアップ出来るサービスを紹介する。
これらのサービスを使うことで、単なるバックアップだけではなく、さまざまな広がりも期待できるのでインターネットの楽しみも増すだろう。
何をバックアップするか
パソコンのバックアップでは、ハードディスク丸ごとのバックアップがおすすめだ。この場合、何かあったときにバックアップした時の状態で完全に普及できるので、1週間に一度くらいの感覚で行うのがおすすめだ。
最近は寝ている間などに自動的に行うソフトもあるので、それらのソフトを使うのがおすすめだが、外付けHDDなどが必要になるなどいろいろと面倒くさいし、今回の趣旨には合わない。
今回は、ある程度は割り切って、重要で二度と戻らないデータだけネット上のサービスなどを使って保存しようという記事であり、完全にバックアップできるわけではないので注意していただきたい。
二度と戻らないデータの例としては、
- 送受信したメール
- デジカメで撮影した画像
- 自分で撮影し編集たり録画した動画
- 予定表の情報
- 各種文書ファイル
他にはパソコンの設定ファイルや、ブラウザのブックマークなどもあるが、これらはサイズも小さいため、USBメモリなどにバックアップしたり、そのバックアップをメールで送るなどしての保存も出来るので、ここでは特に扱わない。
動画のデータは数百MBや数GB単位となるため、オンラインでデータをそのまま保存してしまう簡単な方法はまだないようだが、YouTubeやGoogle Videoなどを使えば、ある程度保存することは可能。ただし、放送などを録画した番組のデータをこのようなサービスで使うのは止めよう。
現在、オンラインのストレージを活用するのに現実的なデータはメール、デジカメの画像、予定表、各種文書ファイルだろう。
オンラインストレージの利点と欠点
オンラインで利用できるサービスの利点はさまざまあるが、なによりも場所を選ばずインターネットが利用できればいつでもどこでも使えるという点だろう。
例えば、自宅や事務所にしかデータがないと、そこにアクセスできる環境を整えなければデータが取り出せないが、ネット上にバックアップがあれば、いつでもどこでもデータを取り出せる。ノートパソコンなら、データを入れて持ち歩けばいいが、常にノートパソコンを持ち歩かなければならない。
USBメモリやポータブルのHDDを持ち歩くという方法もいいが、いちいち持ち歩かなければならない。
オンラインにあれば、自分のパソコンでも、出先のパソコンでも好きな場所で、機種やOSも選ばずデータを取り出すことが可能だ。
欠点としては、常に自分の管理できない場所にデータが置かれることでの、データ流出問題だ。
実際の所、そのサービスを管理している会社に悪意を持った人間がいれば、いくらでもデータを取り出すことが可能だろう。また、ほとんどのサービスは問題ないと思われるが、サーバー自体のセキュリティ体勢も不安なところもある。
もちろん、自分で設定したパスワードが解析され、誰かに進入されてしまう可能性も捨てきれない。
単なる旅行の画像や、年賀状の文面なら他人に見られたとしても、あまり問題にならないだろうが、まだ世の中に出ていない新製品の画像や、特別防衛秘密のデータ、顧客名簿など、漏れたら問題になるデータは、今回紹介するようなネット上のサービスを使わないのが無難だ。