搭載アプリケーション
筐体が一新され、より上質なデザインへと変わり、AXとTXのすみ分けがわかりやすくなったが、搭載アプリケーションソフトも一新されていることも注目したい。
dynabookランチャーのWindowsサイドバー ガジェット版に加え、WordとExcelの操作方法が学習できる動画で学ぶOffice PersonalにOutlookも加わった。
さらに、操作方法などを学べる「おたすけナビ」もUIが一新されより使いやすくなっている。
また、音楽配信サービスのNapeterと古いアーケードゲームを遊べるTAITO MEMORIESもプリインストールされた。
スペック面での目立った強化はない物の、筐体と使い勝手を向上したことで、初心者ユーザーも購入しやすくなったと言えるだろう。
TAITO MEMORIES のスペースインベーダー | おたすけナビ |
購入時の注目ポイント
dynabook AXは価格を追求する方向け、dynabook TXは少しでもパフォーマンスが高い物を求める方向け。
しかし、価格差は3~4万円程度。AXを選んでもWindows Vistaの動作に不都合はないが、Celeron MとCore 2 Duoのパフォーマンスはこの価格差以上あり、Core 2 Duoモデルを選んだ方が価格性能比は高い。
特に、dynabook TXは全モデルCore 2 DuoでメモリもPC2-5300に対応し、よりパフォーマンスを生かせるようになり、Windows Vistaなど最新の環境でも余裕のスペックといえる。
HDD容量も、通常の事務用途に加え大量の音楽CD取り込みやデジカメ画像の保存でも余裕のある120GBのHDDへと変更されており、SDカードスロットはAX,TX共にSDHC対応へと変更されているのも最新のデジカメを活用する際にはいいだろう。
それぞれのモデルで注意したいのが、液晶の明るさだ。それぞれの上位モデル(AX/55C,TX/67C)は2灯式バックライトを採用し490cd/m2になっており、より明るい液晶画面を求める方にはこれらのモデルを選ぶとよいだろう。
明るすぎると逆にまぶしく感じることもあるが、自動輝度調整機能はないので、環境によりまぶしいなどの場合には手動で調整する必要はある。
dynabook 新モデルのブルーLED
ハードウェア面はともかく、初心者向けのソフトウェアの使い勝手が向上している点は、これからパソコンを使おうと思っている人などには良いだろう。
これらのソフトは従来機種にも入っていたが、機能の強化や、インターフェースも向上され、より使いやすくなった。パソコンをある程度使いこなしたい方は、これらのソフトを活用することで、ある程度のことは出来るようになる。もちろん電話サポートなども従来同様用意されているので、それでもわからないことなどは、別途対応してもらえる。
これら店頭向けモデルは、ソフトウェアの改良もあり、初心者などにおすすめできるが、よりパフォーマンスを求める場合、店頭モデルよりWeb販売モデルを選んだ方が無難だ。
筐体が一新された新モデルでは無く、旧モデルの筐体ではあるが、グラフィック強化モデルなどの新モデルも4月に発表されたばかりなので、チェックして欲しい。