パソコンのショールームは、NECも含め10年ほど前までは各メーカーが開設していたが、ある程度パソコンが普及したことで数年前にその役目も終えていた。一部に販売店も兼ねるものや製品展示をしている所はあるが、純粋にパソコンの最新機能を紹介するショールームは存在していない。
今回のショールームは、インテルの協力を得てNECが開設した純粋なショールームのため、買う気はなくても自由に最新パソコンの機能を試すことが出来る。
リビングや書斎をイメージした展示内容のため、書斎のパソコンに入れた音楽ファイルをリビングで再生するなど、家庭での実際の利用に近い環境で試してみることが可能だ。
展示機種はインテルプロセッサ搭載のNEC製品だが、デスクトップからノートまで幅広く、周辺機器などは他社品も使うなど柔軟性はあり、無理のない内容になっている。
リビングや書斎をイメージした環境で最新の機能を楽しめる |
ショールームの担当者もNECのスキルのある社員のため、一般の販売店では難しい最新機能の解説も聞けるし、ホームネットワーク構築に必要なさまざまな提案をしてもらうことも可能だろう。
逆にユーザーの側のこんな事をやりたい、こんな機能も欲しいという意見も積極的に集め、将来の製品開発に生かしたいという。場所も西新宿の家電量販店に近く、買い物のついでなどに、一度足を運ぶと参考になるだろう。
今後の展開に期待
NECは直近のノートパソコンシェアで東芝に1位の座を譲ったというデータもあるが、日本のパソコン全体のシェアではトップを維持し続けているようだ。そのNECが、このようなショールームを開設し、ホームネットワークなどを実際に体感できる場所を提供したのは同社のシェア維持もあるのだろうが、パソコン業界全体を盛り上げる目的もあるようだ。
Windows Vistaはもちろんのこと、AppleのApple TVなど、さまざまな新製品が登場し、単純にワープロやインターネットにつなぐだけのパソコンから、パソコンを生活のさまざまな事に活用するデジタルライフが加速するのは確実だ。
今回のような試みは、他社はもちろん各販売店にも影響を与えることになるだろう。
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[上倉 賢]