Windows Vistaの電源入り切り
Windows Vistaでは電源切り操作が今までのWindowsとは変わる。
Windows XPまでは電源切りがシャットダウンだったが、ノートパソコンのWindows Vistaではスリープとなる。
スリープとは、電力消費を最小限に抑えるため、パソコンのメモリにだけ電力を供給し数秒で電源が切れたような状態だ。
スリープからの復帰も数秒で可能なので、液晶パネルを開いてすぐに使用、閉じたらスリープという運用をするのがスマートだ。
スリープ状態での電力消費は機種にもよるが、通常の運用である数時間のスリープならバッテリ残量も非常に少く、気にする必要がない。もちろん、待機時電力が気になる場合はACアダプタを外すことが必要だ。
Windows XPにもスリープモードは存在していたが、スリープモードにするためにはユーザーが設定する必要があった。
このため、持ち運びに使用するパソコンでも、電車の中で使うときは、完全に電源を切った状態から起動し、数分かけて起動し、降りるときはシャットダウンという操作をしている方も多かったようだ。
Windows Vistaからは、このような運用をする人も減るだろう。
マイクロソフトよれば、Vistaは起動が一瞬で可能と公表しているが、実際はこのスリープモードからの復帰が短いだけだ。完全に電源を切った状態からWindows Vistaをブートすると、XPなどとほとんど変わらない時間かかるので注意していただきたい。
Windows Vistaの電源切りモード
今までのWindowsではスリープ、休止状態、シャットダウンの3つの電源切り状態があったが、Vistaではスリープと休止状態の両機能を実現する、ハイブリッドスリープにも対応した。
デスクトップパソコンでは、スリープ状態にしたとしても電源コードを抜いてしまってはメモリ内容が保持されないため、データが消えたりする危険がノートパソコンより高い。そのため、スリープ時にメモリ内容をハードディスクに書き込むことで、データの消失を防いでいる。
さらにノートパソコンでは、スリープへ移行30時間後、休止状態に移行し完全に電力消費を止める。これにより、スリープ状態にしたまま数週間放置し、データが消えてしまうというようなこともない。
(この30時間後というのはNECの2007年春モデルのことで、他社製品や今後のモデルでは設定が変わることもあり得る)
これらハイブリッドスリープやスリープから休止状態への移行時間などは、ノートパソコンやデスクトップパソコンを問わず、ユーザーが自分で設定することも可能となっている。
Windows Vistaでは「スタート」の文字は消えてWindowsのロゴのみになっている。
Widnowsロゴをクリックして表示される電源ボタンを押すと通常はスリープ状態へ移行する。