松下電器の2006年夏モデルは、キーボード全面防滴を採用したY5など、注目の製品が多いが、なによりも Core プロセッサなどを採用したことより、バッテリ駆動時間が大幅に向上していることに注目している方も多いだろう。
今回、バッテリ駆動時間が15時間と従来機種に比べ3時間も伸びた Let'snote T5 の 量産試作機を借り、実際のバッテリ駆動時間を測定した。
今回のバッテリ駆動時間測定では普通のサラリーマン キートン増田氏作の GetSystemPowerStatus を使用させていただいた。
このソフトは、10秒から60秒の間隔で、バッテリ残量などをCSV形式で自動的に記録するソフトで、今回のようなバッテリ駆動時間測定には大変役に立つソフトだ。
普通のサラリーマン キートン増田のホームページ
GetSystemPowerStatus
15時間バッテリ駆動とは?
そもそも、パソコンのスペック表に書かれているバッテリ駆動時間は、各メーカーがJEITAバッテリ動作時間測定法によって独自に計測した駆動時間を掲載している。
JEITAバッテリ動作時間測定法は、測定法aと測定法b の2種類ありそれぞれの数値を合計して2で割った数値がスペックに表示される。
測定法aは液晶輝度を20cd以上にしMPEG1の動画ファイルをハードディスクから読み出しながら連続再生する時間。
測定法bはデスクトップ画面の表示を行い何もしていない状態で放置したときの時間。
つまり動画ファイルの再生が10時間、何もしなくて20時間駆動なら15時間駆動となる。
細かな事を追求すると、今となっては現実的とは言えない測定方法だが、各社同じような測定法に統一されたことから、機種間の比較には参考になる測定方法となっている。
ノートパソコンをバッテリ駆動させている方のほとんどが実感しているように、この測定方法は実際の使用方法とはかけ離れた結果になるので、実際にはスペック値の7掛けくらしか動作しないと認識している方が多いと思う。
Let'snote T5 の場合、15時間駆動なので、それでも10時間程度は動作する計算になる。
今回、量産試作機を松下電器から借り、実際に10時間程度駆動可能なのかをさまざまなパターンで計測した。
すべての測定は、Windowsを起動した状態でバッテリが100%になるのを待ってから、バッテリ駆動を開始し、バッテリ残量が3%になり、自動的に休止状態へ移行するまでの時間を測定している。