最近のパソコンは性能向上が著しく、数年前の製品でもそれなりに使える物が多い。特に Windows XP が登場した後の2002年以降の製品なら、一般的な用途ならなら現役で使えている物も多いだろう。中古市場でもこのあたりの製品は多いようで、オークションサイトを見ても数千台が常に出品中の状態だ。
最近の中古パソコン選びでは、どのような点に注意すればいいのか解説しよう。
注意ポイント
バッテリ
発売から1年経っていない物ならともかく、中古品のほとんどは2年以上経過した物だろうから、バッテリはダメになっている物が多いだろう。
新品バッテリの交換だけでコストが1万円程度上昇するので、バッテリ駆動時間重視の機種を中古品で探すのは考えた方がよい。
また、中古品のバッテリを新品に交換して販売している販売店はほとんど無い。最近はメーカーが中古品を回収し、再販売する場合もあるが、この場合も全ての機種でバッテリを交換するわけではなく、交換されるのは一部だけだ。
バッテリの交換は非常にコストがかかることから、中古品でもバッテリにはこだわりたいという場合には、バッテリ再生サービスの利用なども考えるべきである。
品質が向上したリフレッシュサービス バッテリ再生サービスその後
最大メモリ
モデルにもよるが、古い物の中には最大メモリが256MBの物もある。性能の低いパソコンを、より快適に使う最もコストの安い方法は、メモリを増やすことだ。中古品選びの際には最大メモリが512MB程度の物を選んでおくのが無難だ。
また、そこそこ高価な特殊メモリを使用した機種もあるので、その辺も注意してもらいたい。
USB
最近はマウスの接続にとどまらず、プリンタや、デジタルカメラのデータ転送や、USBメモリなどで、USB を使う機会も多いだろう。2003年以前に発売された物の多くは USB 1.1 に対応した物がほとんどだ。マウスなどに使うなら十分だが、データ転送で使う場合は、データ転送速度が40倍(理論値)と、かなり早くなる USB 2.0 が必須だ。
対応製品が登場したのは2002年頃からだが、ノートパソコンで対応したのは 2003年頃からが多い。
PCカードにより USB 2.0 に対応する物もあるが、よりシンプルに使うためには本体が対応していた方がより使いやすいだろう。
データ転送に使わないなら USB 2.0 登場前の USB 1.1 対応品でも十分だ。
USB 2.0対応ロゴ
光学ドライブ
B5ノートなどで、光学ドライブ非搭載モデルの場合、純正もしくはOSをリカバリ可能な外付け光学ドライブが付属するのを選ぼう。
何かの時に、光学ドライブが付属していないと非常に不便だ。
LAN
2000年前後の製品の中には、ハイエンドモデルでもLAN(RJ45)コネクタを搭載していない物もある。
PCカードで拡張も可能だが、中古で購入するパソコンでもLANを使うのは多いと思うので、LAN搭載機を選ぶのが無難だ。
HDD
スキルがある場合は、中古品のHDDは換装するのが無難だろう。3年以上前の物は容量も少ないし、何時クラッシュしてしまうかもわからない。容量により7,000円程度から2万円程度まである。
機種によっては換装が難しい物があるので、その点は注意して頂きたい。